■『3年A組』撮影を終えて

――こうした取材の時に『3年A組』のことを聞かれることも多いんじゃないですか。

そうですね。SNSの反響がすごかったです。ドラマがスタートする前はフォロワー3万人ぐらいだったんですけど、今は15万人ぐらい。うれしいです。

――街中で声を掛けられる機会も増えそうですね。

渋谷とか特に激しいというか(笑)。中高生は結構露骨で、顔を覗き込んでからスマホをいじる……みたいな(笑)。

――『3年A組』のマインドボイス状態ですね。

そうですね(笑)。大学生以上の方はそこまでガツガツ来られることはないんですが、中高生はすごいです(笑)。顔を覗き込まれて、結局声を掛けられないこともあります。

――芸能人として人気がある証拠ですよ! もともと憧れは?

憧れはありませんでした。ずっとサッカーをやってたんですけど、高校1年の時にサッカー部を退部して。このまま続けても先がないなと思ってしまったんです。それで辞めて、暇つぶし程度に何かしらやろうと思って、オーディションを受けました。

――ほとんどの人はそういう状況でも、芸能界は諦めて身近なことから始めそうですけど。

周りが芸能活動をやってなかったからやってみようと。自信も何もなくて、とりあえずやろう。そんな気持ちでした。

――芸能人になってどうしようと?

何も考えてなかったです。

――でも、オーディションを受けるといろいろ聞かれるんじゃないですか?

すみません。本当に遊び感覚で受けたので、何も覚えてないんです(笑)。それなりにちゃんとしたことは答えたと思います。

――通過の知らせは?

結構、すぐに。

――TGCの出演オファーとどちらがビックリしましたか?

TGCです。そちらの方が意外性が(笑)。

――その答えが意外性があります(笑)。所属が決まってから、何をやりたいと。

オーディションの段階で、俳優、タレント、歌手とかから選んで応募しないといけなくて。タレントは何をする仕事かよく理解していなくて、「テレビに出る仕事=俳優」という勝手な先入観があったので俳優を希望しました。

――そこからレッスンを。

そうですね。最初の方だけでしたけど、正直、レッスンで得たものはあまりなくて。本当に現場ですね。レッスンを重ねても、1度の現場の方がすごく勉強になりました。

  • 神尾楓珠

――今は俳優を続けていこうと。

そうですね。芸能活動において、俳優以外に関わっていくことは無理だなと。

――例えば、菅田さんのように歌うとか。

歌なんて、上手い人いっぱいいるから無理です(笑)。もし、機会があればやってみたいと思いますけど、たぶん万人受けしないと思います。結構、がなったりするので。ミッシェルガンエレファント(THEE MICHELLE GUN ELEPHANT)とか、イエモン(THE YELLOW MONKEY)とか、男臭いのが好きなんです。

――ちょっと世代が上ですよね。誰かの影響なんですか?

いえ、いろんな音楽を聴いていくうちにビビッと来たのがミッシェルとイエモン。いつも聴いてます。カラオケでもミッシェルかイエモンしか歌いません。もし、仕事で歌う機会があったら、優しい雰囲気より、ロックな感じがいいなと思います。