JTBとスノーピークビジネスソリューションズは4月1日より、「CAMPING OFFICE HAWAII」の法人向けサービスを提供する。

  • JTB執行役員でグローバル事業本部グローバルDMC事業部長の治福司氏(右)と、スノーピークビジネスソリューションズ代表取締役の村瀬亮氏

働き方を変える「ワーケーション」

同サービスは、全国JTB拠点の法人向け担当が窓口となり、ハワイでの「ワーケーション(Workation)」を推進するもの。

JTB執行役員でグローバル事業本部グローバルDMC事業部長の治福司(はるふく・つかさ)氏は「ワーケーションは仕事(Work)と休暇(Vacation)を組み合わせた造語。『ハワイで休暇を取りながら快適に働く』新しいワークスタイルを提案したい」と言う。企業の「働き方改革」「休み方改革」支援と、新たな旅行需要の喚起が狙いだ。

利用者は、「クアロア・ランチ パリクの丘」「アラモアナビーチパーク」「ハレプナカイ」などのオアフ島の自然公園や高級住宅街の邸宅や、JTBハワイオフィス「キャンピングオフィス・ワイキキ」からキャンプ地を選択。そこでは、スノーピークのフィールドギアやスノーピークビジネスソリューションズの研修プログラムを活用した「オフサイドミーティング」が提供される。

サービスは、チームビルディングやブレインストーミングなど、さまざまなワークシーンでの活用を想定している。

  • スノーピークのフィールドギア

スノーピークビジネスソリューションズ代表取締役の村瀬亮氏は「オフィスを変え、働く場所を変え、人とのつながりを変える。そのステップを無理なく行い、働き方改革・ワークスタイル改革を促したい」と話す。

アウトドアでの共同作業

たとえば、早朝8時にホテルを出発し、施設に到着すると参加者全員でテントを設営。その後、午前中は企業ごとに異なる課題をテーマにミーティングを実施して、昼食はBBQランチとなる。午後はチームビルディングプログラムや大自然の散策のあと、テントを片づけ、現地の映画ロケ地ツアーやスポーツアクティビティを楽しむそうだ。

スノーピークビジネスソリューションズ取締役の藤本洋介氏は、「国内での研修サービス利用者は、企業の経営層が多いです。特に『自社のミッションやビジョンが社内になかなか浸透しない』という課題に対し、会議室ではなくアウトドアで共同作業をして、本音で語り合うことで解決できます」と話す。

働き方改革による生産性向上は、トップだけが旗を振っても実現は難しい。社員全員の意思統一は簡単ではないが、今回の手法は解決策の1つとなりそうだ。