東京2020大会組織委員会および東京都はこのほど、東京圏の鉄道事業者各社局とともに協議・調整を行ってきた、大会期間中の深夜時間帯における列車運行についての概要を発表した。

  • JR山手線もオリンピック期間中、おおむね深夜2時すぎまでの運行を検討しているという

東京2020オリンピック競技大会では、早朝から深夜にわたり33競技339種目が42の競技会場で行われ、世界各国・日本国内各エリアから多くの観客などが東京圏を訪れると予想される。東京2020大会組織委員会および東京都では、大会期間中の列車の混雑や深夜時間帯における競技会場からの帰宅の需要に対応するため、東京圏の鉄道事業者各社局とともに協議・調整を実施。深夜時間帯における列車運行の概要をまとめた。

深夜時間帯の列車運行が予定されている期間は、2020年の7月24日深夜から8月9日深夜まで(オリンピック開会式~閉会式の期間)。運行時間の目安として、JR山手線と東京メトロ・都営地下鉄の各線はおおむね深夜2時すぎまでの運行を検討し、その他の路線は路線により異なるものの、おおむね深夜1時台から2時頃までの運行を検討しているという。

運行路線のうち、東京メトロ・都営地下鉄・横浜市営地下鉄の各線と、JR山手線・JR京浜東北線・JR武蔵野線・JR横浜線・りんかい線・ゆりかもめについては上下線・内外回りでの運行を検討。JR山手線から放射状に伸びる各路線は、おもに下り列車(郊外方向)の運行を検討し、一部路線では上り列車(都心方向)の運行も検討するとのこと。

なお、期間中の最終列車は平日・土休日ともに同時刻での運行を検討。その他のエリアについても現在、検討が行われている。

現在、JR東日本・東京メトロ・東京都交通局に加え、京急電鉄・東京臨海高速鉄道(りんかい線)・東武鉄道・首都圏新都市鉄道(つくばエクスプレス)・西武鉄道・相模鉄道・埼玉高速鉄道・京成電鉄・北総鉄道・京王電鉄・東京モノレール・横浜市交通局・小田急電鉄・ゆりかもめ・東急電鉄・横浜高速鉄道において、通常時の終電終了後の深夜時間帯に運行を検討している(今後変更する可能性もある)。これら鉄道事業者各社局とともに、引き続き大会期間中の鉄道輸送に関する検討・調整を続けるとしている。