「『JALネクストアスリートプロジェクト』スポーツ能力測定会in神奈川」が3月16日、日産スタジアム内の横浜市スポーツ医科学センターで開催された。当日はスペシャルゲストとして、柔道家の篠原信一氏と元サッカー日本代表でサッカー解説者の秋田豊氏が登場した。

  • 篠原氏(後列左)、秋田氏(後列右)と参加した子どもたち

    篠原信一氏(後列左)、秋田豊氏(後列右)と参加した子どもたち

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のオフィシャルエアラインパートナー・JALグループが主催するこのイベントは、専用測定機器を使用して子どもたちのスポーツ能力を測定。一人ひとりの特性に合ったスポーツと出会えるようアドバイスを行うというもの。

2017年5月に、地震による被害からの復興を目指す熊本県熊本市で第1回が実施されたのを皮切りに、北海道から沖縄まで日本全国を巡回している。

  • 小学生ら350名が6種目に挑戦

    小学生ら350名が6種目に挑戦

26回目の開催となった今回は、横浜市の小学生ら350名が参加。50分ほどかけて、「スプリントタイム」「ジャンプ力」「視覚反応力」「ステップ力」「バランス力」「スイングスピード」の6種目に挑戦した。

  • 秋田氏(左)と篠原氏から挨拶

    秋田氏(左)と篠原氏から挨拶

イベント冒頭、1998年のフランス大会と2002年の日韓大会の2度のワールドカップに日本代表として出場した秋田氏は、「今日はいろんな測定をします。緊張しないで思いきってやってください。良い結果と悪い結果があるかもしれないけど、気にしなくていいです。それを見て自分がどんなトレーニングをしたらいいのかというのもまた見つかるので、前向きにどんどんチャレンジしていってください」と挨拶。

  • スイングスピードの指導をする篠原氏

    スイングスピードの指導をする篠原氏

シドニーオリンピック銀メダリストの篠原氏も、「プロスポーツ選手も使っているような機器を使って測定します。学校の測定会とはまた違っています。ですから、お兄さんお姉さんの説明をよく聞いて、思いっきり楽しんでやってください。いまサッカーや野球などのスポーツをやっている人は、自分の優れたところ、ちょっと弱いところがわかります。まだスポーツをやっていないという人は、自分にどんなスポーツが向いているかわかりますので、楽しく一生懸命測定してください」と、子どもたちに語りかけていた。

  • ジャンプ力を見る秋田氏

    ジャンプ力を見る秋田氏

測定では体の動きをデジタル化する「モーションキャプチャ技術」を利用した最新測定機器を使用。センサーのついたベルトを足や腰に巻くなどして、高さ・タイム・スピードなどを正確に計測する。

会場でゲストの2人は子どもたちに大きな声でエールを送り、記念撮影などにも気さくに応じていたが、保護者に代わって子どもにスマホのカメラを向ける篠原氏の姿も印象的だった。

  • 測定では体の動きをデジタル化する“モーションキャプチャ技術”を利用

    測定では体の動きをデジタル化する「モーションキャプチャ技術」を利用

参加者には測定後、一人ひとりに自分の強みや苦手なことがわかるアドバイスシートが配られ、今後の効果的なトレーニング方法などをアドバイス。また、全部で60種類以上のスポーツの中から、自分に向いているスポーツを知ることもできた。

  • 一人ひとりに合わせた内容のアドバイスシートが配布された

    一人ひとりに合わせた内容のアドバイスシートが配布された

イベントに参加した小学校1年生の男児のお母さんは、「学校でプリントをもらってこのイベントを知りました。いまは何も習い事をしていないので、将来のクラブ活動や部活動などの参考にしたいです」と語ってくれた。

次回は3月23日(土)、愛知県刈谷市での開催が予定されている。