東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(以下、東京2020大会)まで残り500日となった3月12日、都内各地で様々な関連イベントが開催された。

東京2020大会のゴールドパートナーである三井不動産、三井不動産レジデンシャル、および東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は同日、「東京2020オリンピック500日前 スポーツピクトグラムPRイベント&英語で選手村を学ぼう」を開催している。

  • 東京2020大会まで500日! 月島の選手村予定地でイベント

    三井不動産と東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は12日、地元の小学生を呼んで東京2020大会の関連イベントを開催した

ピクトグラムは1964年の東京大会が発祥!

イベントに登壇したのは、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の広報担当でオリンピアンの伊藤華英さん(水泳)、同じくオリンピアンの池田信太郎さん(バドミントン)、松田丈志さん(水泳)。東京2020大会 選手村予定地のHARUMI FLAG(晴海埠頭)にて、近隣の月島第三小学校の小学生90名と一緒にイベントを盛り上げた。

  • 小学生と一緒に、新競技 スケートボードのピクトグラムを持つ伊藤華英さん

イベントでは冒頭、"ピクトグラム"の説明が行われた。オリンピック競技のピクトグラムは、1964年の東京大会で初めて導入された。言語の異なる国の人にも分かりやすく伝えられる絵文字として、以降のオリンピックでも広く使われるようになったのは周知の事実だ。

この日、背面のボードには33競技50種類のピクトグラムが並べられた。東京2020大会の新競技であるスケートボード、空手、スポーツクライミング、サーフィンのスペースははじめ空欄になっており、MCが「ここに何の競技が入るか、分かる人」と問いかけると、小学生たちが元気な声で回答していった。

  • 小学生と一緒に、サーフィンのピクトグラムを持つ松田丈志さん

オリンピックって、どんな大会?

オリンピックの雰囲気について聞かれた池田さんは、子どもたちに分かりやすいように「テレビで見るような有名人がたくさん参加します」と回答。そして次のように続けた。

「例えば私が選手村の食堂に行ったとき、サッカーのFCバルセロナのメッシがいました。一緒に写真を撮りたかったのでお願いしていたら、横から手が出てきて『ハーイ、メッシ』と挨拶したのは、バスケットボールのコービー・ブライアントという有名な選手。皆で一緒に写真を撮ることができました」。

  • オリンピックの独特な雰囲気について語る池田信太郎さん

松田さんは「オリンピックは、多様性の宝庫です」と語る。

「様々な競技の選手が、世界中から集まるんです。身長、肌の色、体型など、人によってまるで異なる。人間の身体って、努力でここまで変わるんだなぁと実感しますよ。だから皆さんも、これから好きなスポーツを続けていけば、自分の身体を進化していけるということです。500日後、オリンピックが始まるとこの月島のあたりにも、"人間の標本"のような選手たちがウロウロと歩き回ることでしょう」。

  • オリンピック選手は"人間の標本"と松田さん

選手村が建設中の晴海とあり、伊藤さんは選手村について改めて説明する。「トップレベルの選手たちが集まる場所であり、選手にとってリラックスできる施設、それが選手村です。その近くにある小学校に通う皆さんは、是非、選手たちを温かく見守る立場でいて欲しいと思います」。

  • 来日した外国人アスリートを温かく迎えて欲しい、と伊藤さん

最後に、池田さんは「1万人のアスリートが1カ月間も滞在するので、街中で選手に出会う機会もあるでしょう。違う国から来たオリンピック選手たちとの会話は、一生の思い出に残ります。

言葉が分からないと遠目から見るだけでなく、『こんにちは』だけでも良いので話しかけて下さい。きっと向こうも分かってくれます。コミュニケーションする気持ちを持って、接して欲しいと思います」とまとめた。

英語で選手村を学ぶ

イベントの後半は月島第三小学校の体育館にて実施。伊藤さん、池田さん、松田さんも小学生と一緒に、EF東京2020公認教育プログラム"英語で選手村を学ぼう"を体験した。

スウェーデン人の講師は「オリンピック種目を英語で書くと?」といった英語の課題や、「自由な発想で未来のオリンピック村を想像してみて」といったオリンピックと絡めたテーマを出題。小学生たちは頭を悩ませながらも、仲間と協力して回答していった。

東京2020大会の開会式が行われるのは500日後の2020年7月24日。地元の子どもたちも、勉強に熱が入り始めている。

  • イベントの後半は、EF東京2020公認教育プログラム"英語で選手村を学ぼう"を実施。外国人の講師が、英語とオリンピックをテーマにした課題を子どもたちに出題していった