マクロミルは3月14日、「小中学生の携帯電話利用」の調査結果を、同社ニュースレター「HoNote 通信」vol.176で発表した。調査は2月14日~15日、第1子が小・中学生である20~59歳の親1,000名 (子の学齢が小学校低・中・高学年および中学生の4セルを均等割付)を対象に、インターネットで行われた。

  • 小中学生の携帯電話所有状況

    小中学生の携帯電話所有状況

はじめに、所有する携帯電話の種類について、「キッズ携帯」「ガラケー」「キッズ向けスマホ」「スマホ」の4種類から洗濯してもらった結果、小学生では「キッズ携帯」(低18.4%、中27.6%、高26.8%)が最も多く、中学生になると「スマホ」(57%)が断トツとなった。

携帯電話の所有率を確認すると、小学校低学年では29%、中学年では43%、高学年では56%、中学生は71%となり、小学校高学年からは半数以上がいずれかの携帯電話を所有していることが明らかに。

子どもに携帯電話を持たせる理由を尋ねると、全学年グループで「緊急時に連絡が取れるようにするため」がトップに。

2番目以降は学年グループごとに差が見られ、小学校低・中学年では「防犯のため」、小学校高学年・中学生では「日常的に連絡が取れるようにするため」となった。

また、中学生では「子供が欲しがったから」という理由が3位となっており、中学生になると、子供が希望したことをきっかけにスマホを持たせたという人も多いことが伺えた。

さらに、携帯電話を子供に持たせている親のうち、学校にも持参させているという人の割合を調べたところ、小学校低学年では41%、中学年では25%、高学年では17%、中学生では13%と、学年が低いほど、学校へ持たせている割合が高かった。

  • 小中学校への携帯電話持ち込み許可に対する賛否

    小中学校への携帯電話持ち込み許可に対する賛否

携帯電話を小中学校へ持ち込むことについて、政府や自治体が許可する動きがあるが、それに対する賛否を問うと、小学校低学年では賛成42%・反対24%、中学年では賛成39%・反対27%、高学年では賛成37%・反対30%、中学生では賛成34%・反対31%と、低学年ほど賛成派が多いという結果に。また、どの学年グループでも「どちらとも言えない」が3割程度おり、賛否が分かれていることが読み取れた。