新元号の発表まで、1カ月を切った。実は、元号が変わると出生率が例年より高くなる傾向があるそうで、今回も久しぶりの元号の変更を機に、子どもを持とうと考える夫婦も増えるかもしれない。
そこで今回は、子どもを持つマイナビニュース会員489名に「子どもの名前の決め手になったこと」をテーマにアンケート調査を実施。名前を決める際に最も大切にしたことも含め、回答してもらった。
Q.子どもの名前を決める際の決め手になったことは何ですか。当てはまるものを教えてください
1位「画数」(44.6%)
2位「姓名判断」(30.9%)
3位「その他」(17.8%)
4位「夫婦や親族の名前から文字を取る」(16.0%)
5位「誕生月・季節」(13.1%)
6位「最新の名前のトレンド」(10.6%)
7位「尊敬している人の名前」(9.2%)
■自由回答の一部抜粋
・「母親の気に入っている名前」(59歳男性/生命保険・損害保険/事務・企画・経営関連)
・「親しみやすさ、呼びやすさ」(45歳男性/重電・産業用電気機器/技能工・運輸・設備関連)
・「漫画の登場人物から」(44歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「自分が住んでいた地域から」(60歳男性/サービス/専門職関連)
・「苗字とのバランス、好きな動物・自然から」(36歳女性/アウトソーシング/営業関連)
・「親が希望する子の将来を考えて」(66歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「画数、音、文字の持つ意味等々」(56歳男性/その他電気・電子関連/事務・企画・経営関連)
・「干支」(44歳男性/セキュリティ/事務・企画・経営関連)
・「良かった先祖から名前の字をいただく」(66歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「兄弟との関連性、親の想い」(55歳男性/ゲーム関連/その他・専業主婦等))
・「自分の好きな言葉」(38歳男性/鉱業・金属製品・鉄鋼/営業関連)
・「出産直後の感想」(45歳男性/設計/建築・土木関連技術職)
・「音感で欧米人に違和感ないこと」(53歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「名前辞典」(60歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「中国の古典」(63歳男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)
Q.子どものお名前を決めた際、最も大切にしたことは?
・「子どもが幸せに成長するような名前を選んだ」(42歳男性/化粧品・医薬品/その他技術職)
・「難しい漢字を使わないこと」(66歳男性/サービス/販売・サービス関連)
・「画数と古くない名前であること。呼びやすいこと」(69歳男性/サービス/販売・サービス関連)
・「苗字が鈴木でありふれているので、名前はあまり聞かない読み方にした」(45歳男性/その他/専門職関連)
・「子どもが書きやすい字数で、大人になっても恥ずかしくない名前をつけてあげたかったから、相当なやみました」(46歳男性/総合商社/事務・企画・経営関連)
・「派手な名前にはしたくなかった」(43歳男性/精密機器/技能工・運輸・設備関連)
・「漢字1文字。読みは3文字。祖父・父親・私とかぶらない」(65歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「平穏な人生」(66歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「超未熟児で生まれた子どもの健康を祈って、出産前に決めていた名前を変更して命名した」(64歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「家系として入れる1文字が決まっていたので、選択肢があまりなかった」(54歳男性/鉱業・金属製品・鉄鋼/事務・企画・経営関連)
・「占い等はあまり信じない方ですが、子どもの名前は印鑑師に相談しました。あまり難しくない漢字が良いと決めていました」(45歳男性/官公庁/公共サービス関連)
・「子どもは、3人以上欲しかったので共に力を合わせて協力していけたらいいなって思い、漢字でも1文字・ひらがなでも1文字違いの名前を考えてつけました(本人たちは嫌がっているかもですが……)」(59歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「名前は一生ものなので、おばあちゃんになっても、しっくりするもので、あまり期待大のようなものではなく、適度におちつきのある画数の良い、将来幸せになってほしい名前を決めていました」(56歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「名前負けしない、人に育ってもらえるような名前にすること。誰からも正しく読んでもらえる名前にすること」(60歳男性/輸送用機器(自動車含む)/メカトロ関連技術職)
・「昔から女の子が生まれたらこの漢字1文字を使いたいと思っていたので、その漢字を使った名前を候補にあげて神社で見てもらった」(45歳男性/建設・土木/事務・企画・経営関連)
・「本人が好きになる名前を自分なりに考えた」(44歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)
・「現代風」(54歳男性/セメント/建築・土木関連技術職)
・「キラキラネームじゃないこと」(48歳男性/医療・福祉・介護サービス/事務・企画・経営関連)
・「いじめの原因にならないよう変な名前は避けた」(40歳男性/専門商社/営業関連)
・「全員、草冠にしたかった」(43歳女性/官公庁/公共サービス関連)
・「自分の名前の1字を取ること」(55歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「むしろ親の願いを込めすぎないようにした」(36歳女性/アウトソーシング/営業関連)
・「男性は男らしく、女性は女らしい名前で、読み間違えのない漢字であること」(51歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「天画・地画・総画など色々と本を片手に考えた」(68歳男性/農林・水産/その他・専業主婦等)
・「将来、海外でも活躍できるように外国人が発音しやすい名前」(44歳男性/流通・チェーンストア/営業関連)
■総評
調査の結果、名前の決め手の1位は「画数」(44.6%)で約半数にのぼり、続く2位の「姓名判断」も30.9%と多かった。こういった伝統的な方法を参考にする人が、今の時代も一定数はいるということがわかった。4位の「夫婦や親族の名前から文字を取る」(16.0%)や5位の「誕生月・季節」(13.1%)も比較的昔から命名にはありがちな方法であり、意外と命名方法というのはいつの時代も変わらない部分があるのかもしれない。これに対して、6位以降の「最新の名前のトレンド」(10.6%)、「尊敬している人の名前」(9.2%)は、時代の流れを踏まえた命名と言えるだろう。
3位の「その他(自由回答)」(17.8%)では、「漫画の登場人物」「自分の好きな言葉」など、個人の趣向を反映したものや、「良かった先祖から名前の字をいただく」「出産直後の感想」など、個性的なものもあった。
「命名の際に最も大切にしたこと」の回答には、多種多様なエピソードが寄せられた。「子どもが書きやすい字数」「キラキラネームじゃないこと」「いじめの原因にならないよう変な名前は避けた」など、子どもが自分の名前を嫌わないように気をつけたという意見も多かった。
「漢字1文字。読みは3文字。祖父・父親・私とかぶらない」「(兄弟で)漢字でも1文字・ひらがなでも1文字違い」「家系として入れる1文字が決まっていた」など、家族感で一体感を持たせたものも。「将来、海外でも活躍できるように外国人が発音しやすい名前」など、現代のグローバル社会を意識したものも意外と多かった。
想いを込めて命名する親が大多数の一方で、「むしろ親の願いを込めすぎないようにした」「期待大のようなものではなく、適度におちつきのある(名前にした)」のように、本人がプレッシャーに感じすぎないよう配慮したという意見もあった。
「名は体を表す」と言われるように、名前はその人自身を印象づけ、性格まで規定する可能性を持つとされる。親として、子どもの名前を考えるということは、その子の人生に想いを巡らせることなのかもしれない。
※写真と本文は関係ありません
調査時期: 2019年3月1日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 489人
調査方法: インターネットログイン式アンケート