永島優美アナウンサー (C)フジテレビ

それは、16年から『めざましテレビ』のメーンキャスターを務める永島優美アナ。「彼女には、『ゴルフで例えると常にフェアウェイに打って、決してラフやOBを打たない。それは逆を言えば面白みがないということだから、バラエティをやってどんどんOBを打ちなさい』と伝えました」と、今後のビジョンを共有した。

その上で、『めざましテレビ』と交渉し、まずは『ホンマでっか!?TV』でさんまにイジられ、『ダウンタウンなう』ではプライベートなトークも展開。その結果、「四苦八苦しながらも一生懸命誠実に応える姿を見せて、永島の株がグッと上がりました」と手応えを感じたという。

その後永島アナは、ダウンタウン・浜田雅功MCの『ジャンクSPORTS』の進行や、今年の元日生特番『爆笑ヒットパレード』に起用されるなど、バラエティでの活躍の場が広がっている。『めざましテレビ』でも、三宅正治アナとの掛け合いなどで柔軟な対応を見せるようになったと局内の評価も上々。『めざましテレビ』は、2018年に4年ぶりの年間平均視聴率横並びトップに立ったが、その背景にある永島アナの成長も見逃せない。

■地上波レギュラー番組も「いつかやりたい」

立松嗣章
東京都出身。慶応大学卒業後、1992年フジテレビジョン入社。スポーツ局、編成部などを経て、12年編成部長、14年広報部長、15年広報宣伝室長を歴任。17年からアナウンス室長(現任)

立松氏は「本業がちゃんとできているアナウンサーには、もっと+αの仕事をさせたい」と力説。前述以外にも、映画やドラマ出演、アニメ声優への挑戦、ラジオ番組のパーソナリティ、さらには、今後市場拡大が見込まれるeスポーツ実況への参戦など、アナウンサーの新たな活躍を積極的に推進しているが、世帯視聴率で長らく民放4位に低迷するフジテレビにとって、局の顔であるアナウンサーの認知度拡大は、ブランドイメージの向上にもつながる。

そうした目的に加え、従来の受動的な形では、アナウンサーとして将来の目標設定がしにくい環境にあったが、さまざまなジャンルに挑戦して5年後10年後のキャリアプランを立てやすくすることで、仕事へのモチベーションを引き出すという狙いも。『a-nation』など華やかなステージの一方で、被災地での読み聞かせといった支援や、サザエさん募金の呼びかけ、学校への出前授業「あなせん」など、CSR活動にも必ず取り組むようにしているといい、「バランスの取れた取り組みというのを意識している」と強調した。

今年の夏イベントでも、「なにか面白い仕掛けができればと思っています」と戦略を練っている様子。現在はFODでアナウンサー出演の番組を配信しているが、かつて放送されていた『アナ★バン!』(08~12年)のような地上波レギュラー番組を再び持つことも「絶対あったほうがいいと思うので、いつかやりたいですね」と構想を語る。アナウンサー経験者ではなく、編成や広報部署で番組制作やPR施策を経験してきた立松氏だからこその変革が、徐々に進んでいるようだ。