花粉症の方には厳しい季節ですね。また、卒業、入学、入社、転勤など新年度に向けて慌ただしい時期でもあります。新生活に向けて、住まい探しや引っ越し手続が重なると安さやお得さよりも、期限までに間に合うかが優先順位になり、後々冷静になると悔やまれる出費になることもあります。その中の一つが家電です。

慌ててとりあえず揃えてみたものの、機能が多すぎて使いこなせなかったり、反対に欲しい機能が付いていなかった。操作が面倒…、思っていたよりも動作音が気になってしまう…。など不満が出てしまうことがあります。こうした不満は時として生活の質をも落としてしまうことにもなりますので、上手に選びたいものです。

誰しも失敗はしたくはありませんから、よく検討をすることが大切ですが、家電の購入する際の検討材料としてあげられるのが、テレビCMやカタログ、商品が掲載されているWebページの他にも、「価格.com」といった価格比較サイトやショッピングサイトの「Amazon」などでの口コミです。実際に商品を使った人が書き込みをしているので、良い面、悪い面を含めて商品を選ぶ際の参考なります。

サイトによっては質問をするとユーザーやメーカーから回答がくることもあるので、質問をしてみるのもいいでしょう。キッチン家電は特に注意が必要でしょう。写真だけで見ると気にならなくても、実際にキッチンに設置したら、思いのほか大きくてキッチンが狭くなってしまい、買ってみたものの納戸行きになってしまうことも。やはり実物は見てることも大切です。

商品が絞られてきたら、家電売り場へ出向き実物を見て、予算や販売員の意見を聞いて判断することになるでしょう。実際の大きさは特に重要です。家電量販店といった大きなお店と、自宅では規模が違うので同じ商品でも家電量販店と自宅では存在感が違います。

狭い家に大きな家電は部屋が狭くなる原因にもなりまた、冷蔵庫や洗濯機といった大型の家電は玄関から設置場所までの幅も計っておくことも忘れないようにしましょう。設置できない場合は、商品を変更したりクレーンを使うといった手間や別料金がかかりますので注意しましょう。

家電は安いものではありませんから、できるだけ失敗は避けたいものです。そんな時に便利なのが、家電のお試しサービスです。「おかりな」「お試しレンタルドットコム」「Rentio」「ベイシア電器レンタル」などいくつかサービスを提供している業者があります。

試したい家電が見つかったら、いくつかのサイトでレンタル料金や送料を比較して希望に合う業者を選びましょう。使用後気に入れば、商品によっては買い取ることも可能です。お試しサービスは、話題の家電を買わずに試したい時や、高圧洗浄機といった短期間だけ使いたい時にも便利に使えます。

また、アプリの「Alice.Style」(ios版)は、レンタルをしてお試しもできますが、買ってみたものの使っていない商品を貸し出すこともできるサービスです。貸したい商品を写真で撮るだけで、匿名での発送ができ、盗難、破損の保険が付いているので安心です。使わずに眠らせておくよりも、使い方次第ではおこづかいにもなる仕組みがいいですね。

春は何かとお金が動く時期ですので、使えるサービスを活用してよりムダの少ない生活を心がけましょう。

丸山晴美(まるやま はるみ)

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外国語の専門学校を卒業後、旅行会社、フリーター、会社員、コンビニ店長へと転職。22歳で節約に目覚め、年収が350万円に満たないころ、1年で200万円を貯める。26歳でマンションを購入。2001年に節約アドバイザ―として独立。ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザーの資格を取得し、お金の管理、運用のアドバイスなどを手掛け、TV、雑誌などで幅広く活躍している