「日向坂46 デビューカウントダウンライブ!!」の様子。

けやき坂46改め日向坂46が3月5、6日に神奈川・横浜アリーナで「日向坂46 デビューカウントダウンライブ!!」を開催した。この記事では2日目の模様をレポートする。

長濱ねるを中心に欅坂46のアンダーグループとして2015年に始動したけやき坂46。長濱が欅坂46との兼任を解除したり、新メンバーが加入したりと、さまざまなドラマがあった彼女たちに、今年2月11日に配信されたSHOWROOMの特別番組「ひらがなからのおしらせ」で日向坂46への改名が言い渡された。この2DAYSライブはけやき坂46のラストライブ、そして日向坂46のデビューライブとして行われ、2日間で2万4000人を動員。けやき坂46初のオリジナルソング「ひらがなけやき」から3月27日にリリースする日向坂46のデビューシングル「キュン」まで、彼女たちのこれまでを追ったドキュメントムービーの上映を交えながら披露された。

「Overture」が終わり、LEDディスプレイの映像の中で長濱が「聴いてください。けやき坂46で『ひらがなけやき』」と告げると、ライブは「ひらがなけやき」でスタート。けやき坂46は過去のライブ映像とシンクロしたパフォーマンスを届けた。佐々木久美はまず「けやき坂46です!」と自己紹介し、「改名することを私たちも皆さんと一緒に知りました。ちゃんとけやき坂46としてご挨拶ができていないままだったなということで、けやき坂46のラストライブとして、皆さんに最後のご挨拶をしたいなと思ってこういう形にしました」とこの日のライブの趣旨を説明。そして本公演を体調不良で濱岸ひよりが欠席し、19人で臨むことを伝えたのち「本当に本当に最後のけやき坂46のラストライブですけれども、皆さん盛り上がる準備はできていますか? ラストだぞ! もっと声出せ! それでは最後まで盛り上がっていきましょう!」と観客に呼びかけた。

「横浜アリーナもっと盛り上がれるだろ!」「こんなんじゃ全然聞こえないぞ! もっと声出せ!」「ひらがな最後の“誰跳べ”だぞ! 全員跳べるかー!?」とメンバーがオーディエンスを煽りまくって始まったのは「誰よりも高く跳べ!」。久美が「横アリー、飛べー!」と絶叫すると、観客はけやき坂46と一緒にジャンプして声を上げた。長濱の欅坂46との兼任が解除され、11人体制になって初めて発表された「それでも歩いてる」では、椅子を使ったパフォーマンスを披露。2期生加入時の映像が流れたあとは、2期生メンバーが乃木坂46「おいでシャンプー」のカバーを歌った。

「期待していない自分」では、センターポジションを務める美玲が長い花道を全力疾走。続く「ハッピーオーラ」では、3期生の上村ひなのも合流し、けやき坂46としてラストパフォーマンスを終えた。「けやき坂46はいなくなっちゃったけど、私たちの心の中、そして皆様の心の中にずっと生き続けると思います。今までけやき坂46の応援ありがとうございました。これから私たちは新たな一歩を踏み出します。けやき坂46ありがとー!」と久美がメンバーとファンへの感謝の気持ちを述べ、けやき坂46はステージを去った。

改名発表時の映像がビジョンに映し出されたあと、そのビジョンが2つに割れると、その隙間から今度は日向坂46がステージへ。そして「日向坂46」の文字をバックにデビュー曲「キュン」で勢いよくパフォーマンスを開始した。渡邉美穂の発言をきっかけに、日向坂46は曲中で踊るキャッチーな“キュンキュンダンス”を日向坂46ファン、通称“おひさま”にレクチャー。上村は「キュン」について「1stシングル『キュン』は日向坂46のデビュー曲であり、私が初めて参加するシングルでもあるので、私にとって大切な宝物です。だから皆さんもたくさん聴いてくださいね!」とフレッシュにコメントした。

その後、日向坂46は「ときめき草」「耳に落ちる涙」「沈黙が愛なら」「Footsteps」と、「キュン」のカップリングナンバーを立て続けに披露。さらに欅坂46の最新シングル「黒い羊」に収録されたけやき坂46名義として最後の楽曲「抱きしめてやる」も熱演した。終盤の「JOYFUL LOVE」では客席がペンライトの7色の光で彩られ、ビジョンにはAR技術で虹がかかった横浜アリーナが映し出される。そして最後に日向坂46は、この日のために秋元康が書き下ろしたという新曲「日向坂」をパフォーマンス。この曲は、けやき坂46時代の葛藤や日向坂46として単独デビューするまでの道のりを描いた楽曲で、現時点ではCDリリースされる予定はないとのこと。最後は久美が「私たちは新たな一歩を踏み出して、もっともっと坂をかけ上っていきます!」と高らかに宣言した。

アンコール冒頭では柿崎芽実が「前半がけやき坂46として最後のライブで、今までのことを思い出して泣いちゃったりもしたけど、後半は日向坂46としてこれからどんどん坂を駆け上っていくぞという気持ちになりました」とコメント。小坂菜緒は「すごく不安なこともあったんですけど、メンバーと一緒にこのステージに立てていること……全員そろわなかったんですけど、ひよたん(濱岸ひより)の思いを持ってこのメンバーと立ててうれしい。メンバーとおひさまの皆さんと出会えて本当によかったです」と涙ながらに話した。久美は「私たちはいつもいつもおひさまの皆さんに支えられています。まだデビュー前なのに憧れだった横浜アリーナのステージに立てて本当に幸せです。デビューする前から一緒に坂を上っていってくれるおひさまがいることがすごく心強いです。日向坂46は絶対に皆さんを後悔させない、皆さんを大事にするグループになりたい」と決意を語る。そして「約3年間、けやき坂46としてやってきて、うまくいかないことや悩んだこともたくさんあったんですけど、今回日向坂46としてデビューさせていただくことが決定して、本当に漢字さん(欅坂46)にたくさん学んだことがあったし、漢字さんに恥ずかしくないようなグループになりたいという気持ちがすごく心にあります。日向坂46はグループカラーが空色で、空色は青や水色が一般的だと思うんですけど、時間帯とかで色が変わるじゃないですか。いろんな色に変わるのが空色だと思っているので、どんな色にも染まれる、そんなグループに日向坂46はなりたいと思います。これからもおひさまの皆さんと一緒に坂を上っていきたいです。よろしくお願いします」と強い思いを明かし、仲間たちと再び「キュン」を披露。最後に「NO WAR in the future」「約束の卵」を届け、「日向坂46 デビューカウントダウンライブ!!」を終了させた。

日向坂46 デビューカウントダウンライブ!! 2019年3月6日 横浜アリーナ セットリスト

01. Overture
02. ひらがなけやき
03. 誰よりも高く跳べ!
04. 僕たちは付き合っている
05. 永遠の白線
06. それでも歩いてる
07. おいでシャンプー
08. イマニミテイロ
09. ひらがなで恋したい
10. 半分の記憶
11. 期待していない自分
12. ハッピーオーラ
13. キュン
14. ときめき草
15. 耳に落ちる涙
16. 沈黙が愛なら
17. Footsteps
18. 君に話しておきたいこと
19. 抱きしめてやる
20. JOYFUL LOVE
21. 日向坂
<アンコール>
21. キュン
22. NO WAR in the future
23. 約束の卵