SMBCコンシューマーファイナンスは3月6日、「30代・40代の金銭感覚についての意識調査2019」の結果を発表した。調査は1月7日~9日、30歳~49歳の男女を対象にインターネットで行なわれ、1,000名(性年代均等)の有効サンプルを集計した。

30~40代のお小遣い・貯蓄事情

  • 毎月自由に使えるお金の平均額

    毎月自由に使えるお金の平均額

はじめに、毎月自由に使えるお金はいくらあるか聞いたところ、全体の平均額は3万532円と、2018年の前回調査(3万272円)から微増となった。家族構成別にみると、未婚者は3万8,674円、子どものいない既婚者は2万8,565円、子どものいる既婚者は2万2,096円だった。

  • 現在の貯蓄額

    現在の貯蓄額

続いて、現時点の貯蓄額を教えてもらったところ、「0万円(貯蓄ができていない)」(23.1%)や「1万円~50万円以下」(24.6%)という人が多く、およそ6割が100万円以下という結果に。他方、「500万円超~1千万円以下」(8.0%)や「1千万円超」(9.8%)という人もそれぞれ1割程度みられ、貯蓄額の調整平均(上位と下位からそれぞれ10%のデータを除外して算出した相加平均)は、195万円となった。前回と比べて52万円減少しており、特に40代では前回(316万円)から120万円も減少した。

また、リタイアするまでに貯蓄がいくらあれば安心できるか聞いたところ、「500万円超~1千万円以下」(18.1%)が最も多く、次いで「3千万円超~5千万円以下」(16.8%)、「2千万円超~3千万円以下」「5千万円超~1億円以下」(同率15.4%)と続き、平均額は5,214万円となった。

30~40代のライフイベントと収入事情

  • 「結婚」「出産・子育て(1人)」しようと思える世帯年収は?

    「結婚」「出産・子育て(1人)」しようと思える世帯年収は?

次に、30代~40代が、ライフイベントと年収額に関してどのような意識を持っているのかを調査した。その結果、「結婚」をしようと思える世帯年収額は、「年収500万円」(「年収500万円あれば」までの合計)で56.7%と半数を超えたことから、500万円が節目となっていることが明らかに。

また、「出産・子育て(1人)」をしようと思える世帯年収額については、年収600万円(「年収600万円あれば」までの合計)で56.2%と半数を超えて、結婚よりも出産のほうが、年収額のハードルが高めに設定されていることがわかった。

  • 管理職で働こうと思える年収は?

    管理職で働こうと思える年収は?

続いて、正規雇用(正社員・正規職員)で働く449名に対し、「管理職」で働こうと思える年収(個人年収)額を聞いたところ、「年収1,000万円以上あれば」(24.5%)が最多に。管理職で働こうと思える人が半数を超えたのは、「年収900万円」(「年収900万円あれば」までの合計)で52.9%だった。また、女性では「年収がどんなに多くても、したいと思えない」(35.2%)が最も多く、管理職を敬遠する女性は少なくないことがわかった。