アニメ『KING OF PRISM』シリーズの最新作『KING OF PRISM ‐Shiny Seven Stars‐Ⅰ プロローグ×ユキノジョウ×タイガ』の公開初日舞台あいさつが3月2日、東京・新宿バルト9にて行われた。登壇者は一条シン役の寺島惇太、太刀花ユキノジョウ役の斉藤壮馬、香賀美タイガ役の畠中祐、十王院カケル役の八代拓、鷹梁ミナト役の五十嵐雅、西園寺レオ役の永塚拓馬、涼野ユウ役の内田雄馬、如月ルヰ役の蒼井翔太。

  • 『KING OF PRISM ‐Shiny Seven Stars‐Ⅰ プロローグ×ユキノジョウ×タイガ』の公開初日舞台あいさつ。左上から内田雄馬、五十嵐雅、永塚拓馬、蒼井翔太、左下から畠中祐、寺島惇太、斉藤壮馬、八代拓

本作は4月クールより放送されるTVアニメ『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-』を特別に編集した劇場公開版だ。今後もTV放送に先駆け、劇場版が第四章まで順次公開される予定。TVアニメ作品ながら、本作の醍醐味である「応援上映」も楽しめるシリーズとなっている。

桜に彩られた春らしいステージに、キャスト8名が勢揃いすると、会場は興奮に包まれた。TVアニメ化を待ちわびたファンは、キャスト達へ「初日おめでとう!」と口々に大きな声援を送る。

寺島は、すでに本作を自宅で10回も見たと話し「10回見たけどまだ飽きないです」と豪語。内田も作品を見て感嘆の声をあげたそうで「これを待ってたんだよ、というのがいっぱい出てきます」と笑顔を見せる。さらに「今までのシリーズを応援してくださった方には、より楽しんでいただける内容になっていると思います」とファンの期待を煽った。

『KING OF PRISM』シリーズも第1作から約3年。これまでを振り返り、八代は「この3年間があったからこそ今があると思います。劇場からスタートしている作品なので、このTVシリーズも、こうして劇場からスタートできてうれしいです。今までの思いが詰まった作品になっています」と、感慨深く話した。

蒼井は、本作の製作が発表されたライブイベント「KING OF PRISM Rose Party 2018」に出演した時のことを振り返り「ライブなど、みなさんの愛を直接体で受け取るのは、なかなかない機会。その場で、今回の劇場版に向かうパワーをみなさんにいただいたので、だからこそ素敵な作品になったと思います」と、感謝の気持ちを言葉にした。

今回、ストーリーの主軸となるのは、ユキノジョウとタイガだ。ユキノジョウを演じる斉藤は「この作品を観てから、改めて過去の作品を観ると新しい発見がありますね」と話し、さらに「ユキノジョウはいっぱいセリフがあってよかったな……」と、本作への喜びを噛み締める。そこへ八代から「今回の作品は死ぬほど泣きました!」と、熱い感想が。

畠中は本作の見どころを「何よりも、歌、プリズムショーがヤバイっす。タイガもユキノジョウも激アツでした!」と興奮気味にアピール。「なによりも新曲がすごくいい感じなので、ぜひぜひ聞いてもらいたいです」と熱く語った。

ここで感想を求められた永塚。「今までの作品ではOver The Rainbowがメインに描かれていたんですけど、今作はワシらShiny Seven Starsの見せ場が……」と発言したところ、「ワシ」という自称に会場中がざわめく事態に。普段から「ワシ」と自称しているそうで、寺島も「永塚くんの『ワシ』が記事の見出しになっちゃう!」と、そのギャップに驚いていた。

「ファンのみなさんとともに成長してきた作品で、今回はそれをフルに感じられるものになっています!」と話したのは五十嵐。「みなさんの声が、作品にいっぱい詰まっています。みなさんが主役です!!」と、客席に向かって叫ぶ。熱い五十嵐の後でコメントを求められた寺島は「雅さんが言ったことがすべてですね」と、クールにかわした。

フォトセッションでは、撮影中のキャストへ、ファンから「がんばれー!」「いい笑顔だよ!」と声援が送られ、さながら「応援撮影」状態に。また五十嵐が、遠方から来たというファン一人ひとりに「ありがとう!」と声をかけ、ステージと客席の距離感の近さを感じさせた。

にぎやかな舞台あいさつも、あっという間にエンディングへ。永塚は「今回は各キャラクターのお当番回があります。推しのキャラクターがいらっしゃる方にとっては、推しのかっこいい姿、かわいい姿が満載で、色とりどりの作品になっています」とコメント。そこでキャスト陣から「(推しじゃなく)ワシじゃなくて?」と再びイジられることに……。

そんな「お当番回」を担当したユキノジョウ役の斉藤は「誰もが最初から輝けるわけではないと思います。輝くためには、ジャンプするためには、一度屈まなければいけない。挫折や苦しみを超えた先に、我々が、各キャラクター達が飛ぶ、最高のジャンプをみなさんご自身の目で見届けてください」と、本作の見どころを再びアピールした。

最後の寺島は「演者もスタッフさんも一丸となって最高のジャンプを作品に込めました。僕たちからの”お返し"を受け取ってください」と話し、「今年1年はキンプリからなかなか逃れられませんから(笑)、1年間キンプリ一色にしていきましょう!」と力強く呼びかける。新シリーズの幕開けにふさわしい、華々しい舞台あいさつであった。