映画『トラさん~僕が猫になったワケ~』(公開中)の場面写真が22日、公開された。

  • 左から平澤宏々路、北山宏光

同作は板羽皆の同名マンガを実写化。酒とギャンブルに溺れる売れない漫画家・高畑寿々男(北山)は、ある日、交通事故で死んでしまう。地獄行きの前に1カ月の執行猶予をもらい、猫として妻子(多部未華子、平澤宏々路)のもとに戻されることになる。

今回は、2月22日が猫の日であることから、娘の実優と頬ずりする、猫姿の寿々男のカットを公開。寿々男の葬式が執り行われた日の夜、トラ猫の姿で現世に戻った寿々男が娘の実優に拾われ、“トラさん”と名付けられる、トラさん誕生の瞬間のシーンとなっている。

前世ではイヤがられていた実優が積極的に近づいてきてくれることに、「こんなの何年ぶりだー!」と喜ぶ寿々男は、しばらく猫としての気楽な生活を満喫するが、やがて愛する奈津子や実優のために、いまの自分(=猫の姿)では何もしてあげられないことに気付いていく。

寿々男の葬式での実優や奈津子とトラさんのやりとりは、鑑賞者の間でも反響が高く、実優からマグロを食べさせてもらうトラさんが自然とガリに手を伸ばすシーンや、「トラさんを飼いたい」と実優にせがまれた奈津子がオスかメスかを確かめるべくトラさんの股を大きく開くシーンなど、コミカルなシーンが詰まっている。この“ガリを食べる”シーンは「台本に書かれていない余白の部分でどれだけ監督をクスリとさせられるか、台本を読みながらいつも考えていた」という北山のアドリブから生まれたという。