女優の広瀬すずが主演を務めたファッションブランド「earth music&ecology」の新テレビCM「エシカルへ」編が21日、公開された。CM監督は、映画『万引き家族』で日本人として21年ぶりに第71回カンヌ国際映画祭最高賞のパルムドール賞を受賞し、第91回アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされている映画監督の是枝裕和氏が務めた。

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    広瀬すずと是枝裕和監督

同CMでは、earth music&ecologyの店内で洋服や小物を見て回る広瀬が映し出される。一着の白いワンピースが目に留まり、試着をする広瀬。「顔が見えなくても繋がっている感じや、目に入ったものだけじゃないという意識は、むしろ自分にありたいなと思う」という広瀬の言葉にのせ、カメラはバングラデシュにある工場へ。そこでは広瀬と同年代の女性アイーシャさんが働く。歌番組やインド映画が好きと語るアイーシャさんの瞳は光り輝いている。澄み渡る青空の下、先ほどの白いワンピースを着用し、屋上に一人たたずむ広瀬。お互いを知るはずもない遠い異国の地に住む2人が一着の洋服を通してお互いを想い合うというCMとなっている。

是枝監督が広瀬を演出するのは、彼女の本格的な映画女優デビューとなった『海街 diary』(15)、『三度目の殺人』(17)などに続いてこれが5度目。広瀬は「是枝監督の撮影の時はいつも、その場で感情を作るような感覚なので、力を入れすぎることもなく、リラックスできました。ありのままという感じですね」と話し、「屋上のシーンの時に、監督から『音を聞いてみたりして下さい』と言われたんです。その時に『音を聞くかぁ…是枝監督っぽいなぁ…』と思いました」と印象的な撮影シーンを振り返った。

また、大活躍の監督との再タッグを「いやー、本当にすごすぎて、またこうしてCMでご一緒できるなんて、なんて贅沢なんだ! と改めて思いました(笑)。異次元の世界にいらっしゃる監督をみると刺激的ですし、カッコいいです!」と喜び、「でも、いつお会いしても初めて会った時から印象が全く変わらないのです。会うだけで何か安心感を得られ、演じるという事をリセットして頂ける気分になるんです。本当に心強いお父さんのような存在です」と興奮気味に語った。

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監督も「いつもCMの仕事はスケジュールの問題などでなかなかお受けできないのですが、広瀬さんが出演ということで引き受けました。CMで等身大の彼女の二十歳の姿が素直に出ればいいなと思いながら撮影していました」と語り、「CMの趣旨がすごく明快でメッセージがあってすごいいいなと思ったのですが、“エシカル”というメッセージを映像で表現するのにどうしたら良いかと考えました。そこで“この服は一体誰の手で作られているのか?”ということを具体的な画で見せようと思いました」と説明した。

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