イラストレーターで俳優のリリー・フランキーが、4月に2週連続で放送されるテレビ朝日系ドラマスペシャル『離婚なふたり』(金曜 23:15~ ※一部地域除く)で主演を務めることが21日、明らかになった。

  • 左から岡田将生、リリー・フランキー、小林聡美 -テレビ朝日提供

同ドラマは、離婚という人生の一大事に直面した夫婦の物語。“理想の夫婦”を描かせたらナンバーワンといわれる、売れっ子脚本家の野田隆介(リリー)が、23年間、連れ添った妻・今日子(小林聡美)に離婚を切り出される。そして、シナリオの執筆もそっちのけで悩む隆介の前に、今日子から依頼された弁護士・堂島正義(岡田将生)が次々と要求を突きつけ、隆介はどんどん追い込まれていく。

脚本は『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!』や『林修の今でしょ!講座』などのバラエティ番組を生み出してきた放送作家で、近年は『ボクの妻と結婚してください。』『天国マイレージ』などを上梓した樋口卓治氏。監督は『桐島、部活やめるってよ』などで知られる吉田大八氏が務める。

出演映画『万引き家族』がカンヌ国際映画祭パルムドール受賞後、初のドラマ主演となるリリー。「それについてはまるで考えたことがないですね」と笑顔を見せつつ、「撮影期間はそんなには長くなかったのに、すごく長く感じました。1日1日が濃かったんでしょうね」と今作を振り返る。

また、「この主人公はダメ人間で、いいところがひとつもない。僕はこのドラマに出演して、樋口さんが離婚されて当然ということがわかりました(笑)。樋口さんの“鎮魂”のために演じたつもりです(笑)」と話し、「ホームドラマとしてはとても斬新な作品で、見終わった後、『変わったドラマを見たな』とお感じになると思います」と予告した。

小林は、リリーについて、「もっと先輩だと思っていたら、2歳しか違わなくて…この感覚はなんなのでしょうね」と笑い、「ダメダメな夫なので、もっとバカバカしい夫婦のやりとりがあるかなと思っていたら、考えていたよりシリアス路線で、ピリピリした感じで演じました」とコメント。

岡田は、リリー、小林と共演したことを「本当に楽しかったです。お2方のお芝居にそれぞれ違う空気感を感じられたのがうれしく、一緒の空間でこの夫婦を見ることができてよかったなと感じています」と振り返った。