俳優の高杉真宙と女優の竹内愛紗がこのほど、東京・フジテレビ湾岸スタジオで、同局の動画配信サービス・FODの連続ドラマ『高嶺と花』(3月17日24:00配信開始 ※全8話)の取材に応じ、互いの印象などを語った。

  • 高杉真宙(左)と竹内愛紗

このドラマは、師走ゆき原作で少女漫画雑誌『花とゆめ』(白泉社)で連載中の同名作品を映像化するもの。ビジュアルも仕事も完璧、ハイスペックイケメンなのに高慢ちきという残念御曹司・才原高嶺(26歳)を高杉が、気が強いが明るい性格の一般庶民JK・野々村花(16歳)を竹内が演じる、年の差・身分差ラブコメディだ。

原作を読んで、高杉は「もちろん少女マンガならではのキュンキュンポイントもあるんですけど、2人の会話のテンポが本当に面白くて、男子でも読めるギャグ要素の強い面白いマンガだと思いました」と印象を述べ、竹内は「花ちゃんの表情がすぐコロコロ変わっていろんなパターンがあるので、それを私が実写化でやるときに崩さないように、表情は研究しました」と話す。

また、高杉は、“俺様キャラ”という役作りをするに当たって「僕の中の『これはムカつくんじゃないかな』というのはたくさんしていました」といい、対する竹内は「結構ムカつきました(笑)」と伝わっていたそう。高杉は「現場でも『今、腹立つ顔してましたね』って言ってもらえてうれしかったです(笑)」と、手応えを感じたそうだ。

現在公開中の映画『十二人の死にたい子どもたち』でも共演した2人だが、その撮影当時について、高杉は「個人的な話はほぼしてなくて、あいさつした・されたくらいの関係」と明かし、竹内は「役の影響もあると思うんですけど、最初はちょっと怖い印象があった」と回想。

それを受け、高杉は「僕の中で、同い年くらいから年下の人と話すのって緊張するんですよ。年上の人が一番しゃべりやすいところがあって、どうしても僕自身が殻にこもるところがあるので…」と釈明したが、今作での現場では“アニメ好き”という共通点も判明し、徐々に打ち解けていったそうだ。

そんな高杉の座長ぶりを竹内に聞くと「え~…」と悩んだが、高杉が「座長っぽくなかった気がするんですけど…」と助け舟を出すと、竹内は「ん~(座長)っぽくなかった…」と、あっさり同意。高杉は「今まで見てきた先輩たちが『座長ってかっこいいな』って思わせる人ばかりで、自分はそうなれないから、みんなと一緒に助けて合っていいもの作っていこうと意識していました」と、自身のスタイルを強調した。

今作のヒロインを、500人のオーディションで勝ち取った竹内。これまでは感情を表に出さない役が多かったが、「(今回はオーディション会場に)入ったときから、花ちゃんの元気よく引っ張っていく感じでいこうと思って、笑顔で元気よくハキハキしていました(笑)。緊張しちゃうと結構こもっちゃうところがあるので、オーディションに行くまでも明るい曲を聴いてテンション上げていきました」と、勝負に臨むまでを明かしてくれた。