サッポロホールディングス、ニチレイフーズ、日清製粉グループ本社、森永製菓、森永乳業、ロッテの6社は2月8日、ダイバーシティフォーラム「SPIRAL UP!」を共同開催した。食品業界へのダイバーシティ&インクルージョンのさらなる浸透を目指す。
ダイバーシティ推進活動の取り組みは、人事担当者の交流をきっかけに2016年7月より開始。ニチレイフーズ、日清製粉グループ、森永製菓、森永乳業の4社が発起人として始まり、その後ロッテが賛同。2018年よりサッポロホールディングスが参加した。
ニチレイフーズ 人事部長 日比野栄司氏は冒頭の挨拶で、「食品業界におけるダイバーシティの浸透は十分ではない。ダイバーシティ&インクルージョンは経営課題であり、人事だけの問題ではない」と話した。
挨拶後の会見では、各社が活動への抱負を次のように語った。
「10数年前よりダイバーシティを掲げ、取り組みを行っています。それをお客様への新たな価値につなげたい」(サッポロホールディングス 取締役人事部長 福原真弓氏)
「社員一人ひとりの価値観を生かして新しい価値につなげることを、経営課題として取り組みたい」(ニチレイフーズ 人事部長 日比野栄司氏)
「多様な人材を生かすため労働環境の制度改正を行っています。また、アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)を経営層で認識することが、ダイバーシティマネジメントの肝だと考えている」(日清製粉グループ本社 人事部長 坂本賢二氏)
「『ダイバーシティ≒女性活用推進だけ』と思われていないか? フラットにものを見て、社員全員がダイバーシティの主役だという意識を持てる企業風土にしたい」(森永製菓 人事部長 高橋正明氏)
「ワークスタイル変革に取り組みつつ、無意識の固定概念をなくすことがダイバーシティ推進の課題と捉えている」(森永乳業 コーポレート本部人財部長 加藤厚司氏)
「企業風土を変えることが重要。そのため、経営トップからの発言や社内研修、本フォーラムへの参画などを積極的に行いながら、社員の意識変革を行いたい」(ロッテ 常務取締役兼人事本部本部長 清野康代氏)