積水ハウスは7月26日、「男性社員1カ月以上の育児休業完全取得」を宣言した。2018年9月1日より推進するという。子育てを応援する社会を先導する「キッズ・ファースト企業」として、ダイバーシティ推進の取り組みを一層加速させる取り組みの1つ。

  • 「キッズ・ファースト企業」が生み出す価値と効果

積水ハウスは、2006年に人事基本方針として「人材サステナビリティ」を宣言し、多様な人材が活躍するための職場環境づくりに向けて「ダイバーシティ経営」を推進。育児休業取得については、女性社員のみならず男性社員全員の取得を推奨しているが、平均取得日数は2日に留まっている。

政府は、「日本再興戦略2016」(2016年6月閣議決定)において、2020年までに男性の育児休業取得率を13%とする目標を掲げており、育児休業取得促進に取り組む企業を後押ししている。

同社では、全社をあげた取り組みにより「男性社員1カ月以上の育児休業完全取得」を推進し。その実現に向け、3歳未満の子を持つ男性社員全員が子の誕生から3歳に達する日までに1カ月以上の育児休業を取得し、最初の1カ月は有給とする。分割での取得も可能とし、業務との調整が図りやすい制度とした。進捗率も毎年開示するとのこと。

この取り組みへの理解と円滑な導入が図れるよう社内サポート体制を整備し、その一環として、対象社員やその上司が育児休業取得に向けて、具体的な計画を立てられる研修などを実施していくという。