エクスペディア・ジャパンは2月13日、20代~50代の社会人経験のある人を対象とした「有給休暇取得義務化に関する意識調査」の結果を発表した。調査期間は2018年10月19~22日、有効回答は400人。
「会社自体が取れる雰囲気ではない」との声も
2019年4月から「年次有給休暇の時季指定義務」が施行され、「事業者は対象となる労働者に対し、1年で5日以上の有給休暇を取得させる」ことが義務となる。そこで有給休暇取得義務化をどう思うか尋ねたところ、「嬉しい」は74%、「嬉しくない」は26%となった。
回答者からは「人の目を気にすることなく有給を消化することができそう」(会社員)などの声が寄せられた一方、「会社自体が取れる雰囲気ではない」(製造業)、「どうせ希望日には休めない、仕事の前倒しが面倒」(サービス業)といった意見もみられた。
有給休暇を5日間取得するならどのようにとりたいか聞くと、「複数回に分けて取りたい」が68%を占め、「一度に取りたい」は32%にとどまった。なお、同社の「世界19カ国 有給休暇・国際比較調査2018」によると、日本は長期休暇の取得率が世界最下位となっており、同社は「長期の休暇を取得していない国ほど罪悪感がある傾向なことから、日本人の休みが短い背景には罪悪感があることが考えられる」と分析している。
義務化された5日間の有給休暇を使って旅行をしたいかとの問いに対しては、「したい」が61%、「したくない」が39%となった。