明治は1月31日、調製液状乳(液体ミルク)の製造に関わる承認を厚生労働大臣より取得した。同社はこの承認を受け、商品化に向けた取り組みを引き続き進めていくという。

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同社では、1923年から乳児用ミルク事業に携わってきた。このほど災害時の赤ちゃんの栄養摂取や利便性の向上を目指した液体ミルクの販売に向けた取り組みを進め、「ほほえみブランド」での商品化を目指す。

「災害時には、衛生的な水を確保できなくなる可能性があります。このような環境下においても、安心して赤ちゃんが栄養摂取できる液体ミルクを提供することで、赤ちゃんの健全な発育に貢献してまいります」と同社。災害備蓄にあわせ、強固な堅牢性をもったスチール製の缶を容器に採用し、同社国内工場で製造する。内容量は240ml、賞味期限は1年。

今後は厚生労働大臣の承認を受け、消費者庁への特別用途食品(乳児用調製液状乳)としての表示許可取得に向けた準備を進めていく。また、消費者に液体ミルクを安心して利用してもらうために、製品の特性や使用方法などの理解を深められる啓発活動を行っていくという。

災害備蓄に向けた取り組みとしては、都道府県や市区町村、公共機関といった公的機関と連携し、各家庭での備蓄の重要性に関する理解促進に向けた取り組みも進めていく予定。