長崎電気軌道はこのほど、国土交通省九州運輸局に対して12月25日付で運賃改定の申請を提出したと発表した。認可されれば4月1日から値上げが実施される。
-
長崎電気軌道が運賃改定を申請
同社は2014年の消費税8%改定時に上限運賃を120円から124円とする認可を受けたが、設定する実施運賃は120円で据え置きとしてきた。今回は上限運賃130円の認可申請を行い、実施運賃も130円とする。改定率は8.33%。小児運賃は60円から70円に引き上げられ、改定率16.66%となる。
通勤定期券は1カ月が4,830円から5,230円に、3カ月は1万3,330円から1万4,440円にそれぞれ改定。通学定期券(高校生以上)は1カ月が4,110円から4,450円に、3カ月は1万1,350円から1万2,290円に引き上げられる。
運賃改定の背景について、1994年をピークに輸送人員の減少が続く一方、動力費や設備維持管理費の増加、「交通バリアフリー法」に対応するための停留所改善や超低床車両の導入などで支出が増大していると同社は説明する。2019～2020年度にかけて、ICカード「nimoca」の導入にともない多額の資金が必要とされることから、収支の改善が必要と判断した。
