声優ユニットRun Girls, Run!の1st LIVE TOUR「止まってなんかいられない」の東京公演が11月10日、東京・ステラボールにて行われた。出演者はRun Girls, Run!より林鼓子、森嶋優花、厚木那奈美の3人。昼夜の部で行われ、今回は夜の部をレポート。

  • Run Girls, Run!、1st LIVE TOUR「止まってなんかいられない」

本公演はRun Girls, Run!の初めてとなるライブツアーの千秋楽。10月の大阪公演からスタートし、宮城公演を経て、今回の東京公演と、タイトル通り止まることなく走り抜けてきたライブツアーとなった。

開演前のステージモニターに映像が映し出される。舞台は学校、制服姿の3人が、こちらに何かを呼びかけている。そしてモニタから飛び出してきたかのように、先ほどと同じ制服姿でステージに登場した3人。林の「千秋楽、盛り上がっていきましょ~!」の掛け声からライブはスタート。Run Girls, Run!の最初の楽曲でもある「カケル×カケル」を披露したあとは、いきなりカバーコーナーへ。まずはWake Up, Girls!の「16歳のアガペー」を披露する。Wake Up, Girls!の妹分である彼女たちが本楽曲を歌うだけでも感慨深いのだが、それ以上に実際に16歳の林が歌っているという姿だけでも、胸がじーんと熱くなっていくのを感じられる。そして、こちらも先輩ユニットのi☆Risより「Make it!」を元気いっぱいに踊り、歌っていく。

間髪入れずにソロカバーコーナーへ。森嶋は、自身が世代だからという選曲した『きらりん☆レボリューション』より「バラライカ」。会場には男性のファンが多いので対応できるのだろうか、と思っていたが杞憂に終わったようだ。厚木は『アイドルマスターシンデレラガールズ』より城ヶ崎莉嘉(CV:山本希望)が歌う「私色ギフト」を歌う。悩みとそれに対する答えを歌った本曲が、いまの心情とあっていたから選曲したとのこと。

林こと「ここ様」が歌ったのは水樹奈々の「ETERNAL BLAZ」。父の影響で水樹のファンだという林。小さい頃からライブに何度も通っており、彼女のようにずっと歌い続けたい、彼女のようになりたいという想いからの選曲だ。

そしてお次は「出張Run Girls, Radio!」のコーナーへ。「響 - HiBiKi Radio Station -」にて毎月1回放送中の「Run Girls, Radio!」内で行われている企画「シチュエーションで、よーいドン!」の特別版だ。募集したシチュエーションを実践し、会場のファンに勝敗を決めてもらうという内容。今回のシチュエーションは「料理に失敗してしまったときのひとこと」。

厚木はオムライスを焦がしてしまったものの、ケチャップでハートを描いてごまかす。毎日食べているという納豆を選択した森嶋は、納豆に愛情を加えまぜまぜ。林は失敗するも「また頑張ってつくるから!」とかわいさをアピール。今回の勝者は林へ。続いてのお題は「ある朝起きたら『私たち入れ替わってる!?』」。こちらはそれぞれがメンバーのものまねをするという内容になったが、森嶋のクオリティに軍配が上がった。

続くライブコーナーでは、「秋色ツイード」「サクラジェラート」「スライドライド」と連続で披露。そして新曲「Break the Blue!!」、「Go!Up!スターダム!」「プリマ☆ドンナ?メモリアル!」「キラッとスタート」と怒涛の勢いでパフォーマンスを繰り広げ、ライブは終了。

アンコールではTVアニメ『プリパラ』よりそらみスマイルの「Pretty Prism Paradise!!!」をカバー。ここで開設したばかりの公式TicTokの第一弾動画を会場で撮影することに。「キラッとスタート」の振りをファン含めた全員で行い、無事動画は完成した。最後はタオルを手にもう一度「カケル×カケル」を披露。歌いながら客席まで駆け下り、ファンの近くへ。最後まで立ち止まることなく、走り抜けたライブツアーはこうして幕を下ろした。