80年代を代表するアイドル・河合奈保子を特集した『別冊近代映画』が、36年の時を経てデジタル写真集(電子書籍)として20日より発売される。

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    河合奈保子の“伝説のビキニ”がよみがえる

河合奈保子といえば、96年に結婚、翌年出産して以降は表舞台に一切登場しない「生きる伝説アイドル」。いまもなお彼女の人気は根強く、特に『別冊近代映画 河合奈保子スペシャルパート 3』(82年発行)は、アイドル雑誌を扱う中古書店では4万円を超える値がつくこともあるほど。そんなプレミア雑誌を、1ページごとにデジタル補正処理を施し、鮮やかな色彩を再現して電子書籍化した。

政界きってのアイドル通として知られる元防衛大臣の石破茂・衆院議員も、さっそく河合奈保子の姿を電子書籍で楽しみ、「あっという間に20代に戻れます」と太鼓判。ビキニ姿が弾けるカラーグラビアページから、箱根の温泉街をぶらり散策する旅ロケ、ステージで輝く歌唱シーンまで、全113ページ・1296円でお宝雑誌がよみがえる。

河合奈保子を特集した『別冊近代映画』は、1981~86年の約5年間に全7巻が発行された。小学館では、『別冊近代映画 河合奈保子スペシャルパート 3』を皮切りに、全7巻を電子書籍化して続々と配信。さらに、全7巻を購入した人全員に、当時の付録だった73㎝×51㎝の特大ポスターをプレゼントする応募方法の詳細は、2月18日発売の『週刊ポスト』で告知する。

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石破氏は「この別冊が出た1982年は、私が25歳の頃。彼女は当時19歳だから、『こんな妹がいたらいいんだろうな』と思える存在でした。ビキニの写真を見ると、肉感的なんだけど、不思議と色気を感じさせない。裏表がなく性格がよさそうな、独特の存在感を持つアイドルでしたね。そして、とにかく歌が上手。彼女の3大名曲といえば、『エスカレーション』(83年)、『ハーフムーン・セレナーデ』(86年)、『愛をください』(82年)ですね。『愛をください』は彼女が選ぶベストテンに入っているんですね。もちろん、どの曲も歌えますよ(笑)。29歳で国会議員になりましたが、20代後半のしんどい時に励ましてくれたのが、河合奈保子さんの歌でした。地元・鳥取で挨拶廻りをする車の中で運転しながらよく聴いていましたよ。還暦を過ぎたわれわれ世代も、この雑誌を見れば、あっという間に20 代に戻れるし、昭和に戻れます」と思い出を語り、「古本屋さんで古い雑誌を見て紙の手ざわりを楽しむのは好きですが、古い雑誌を電子書籍のきれいな画像で見るのも趣がありますね。桜田(義孝)五輪担当大臣もスマホを使っているくらいだから、60代の人もスマホやタブレットであの頃の河合奈保子さんに再会できるんじゃないですか?」とデジタル化を喜んでいる。

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