歌手で俳優の星野源が、2019年NHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』(2019年1月6日スタート、毎週日曜20:00~)に出演することが決定し14日、東京・渋谷のNHKで行われた会見に出席した。

『いだてん』星野源

星野源

『いだてん』は、日本が初参加した1912年のストックホルム五輪から1964年の東京五輪までの“知られざるオリンピックの歴史”を描く物語。中村勘九郎と阿部サダヲがリレー形式で主演を務め、中村は日本初のオリンピック選手・金栗四三、阿部は日本水泳の礎を築いた田畑政治を演じる。脚本は、宮藤官九郎が手掛ける。

星野が演じるのは、外交評論家・ジャーナリストの平沢和重。1964年オリンピックの開催地を決めるミュンヘンIOC総会で最終スピーチの大役を任された人物で、妥協を許さない仕事人間だが、わかりやすい語り口とシブい雰囲気で“お茶の間のマダムキラー”の一面もある。

星野は「東京オリンピックに際して伝説のスピーチをした伝説の人物をやらせていただきます。平沢さんのことを調べれば調べるほど、ものすごくかっこいい人間でとても素敵な人だなと思いました」とコメント。撮影にはまだ2日しか参加していないそうで、「早く参加したいんですけど、次の参加は来年の数カ月後」と笑い、「平沢さんのことを調べてどんどんその魅力の虜になっているので演じるのがとても楽しみです」と語った。

また、「招致のスピーチは各国持ち時間45分だったんですが、いろんな国がアピールしたいあまりに1時間を超えたりしていて委員会の人も疲れている中、ほかの国のスピーチを聞きながら15分に書き直してスピーチをした」と説明し、「本当に機転の利く、そして自分の思いを大事にしていて、クールな役なんですが東京でオリンピックをやるということはどういうことなのか人一倍考えているものすごい魅力的な人」と魅力を熱弁した。

さらに、“マダムキラー”という一面について聞かれると「“マダムキラー”っていうのは今日知りました。一切聞かされておりませんで、パンフレットを読んだら“マダムキラー”って書いてあって、『どういうこと!?』と思って」と苦笑。「のちのちそういうところが出てくるのか、実際の平沢さんはそういう人気だったということだけなんだと思うんですけど」と話した。

星野のほか、松坂桃李、松重豊、小泉今日子、岩松了、永島敏行、柄本時生、大方斐紗子、ベンガル、根岸季衣の出演も明らかに。会見には、星野、松坂、松重が、主演の中村、阿部とともに出席した。松坂は日本オリンピック委員会常任委員・岩田幸彰、松重は東京都知事の東龍太郎を演じる。

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