一人暮らしの人も家族で住んでいる人も、洗濯機は必需品です。引っ越しすると同時に買い替える方、引っ越しする際に一緒に持っていく方、双方が知っておくべき洗濯機の引っ越し方法について、また、不要になった洗濯機の処分方法についてもご紹介します。

洗濯機の引っ越し手順

運搬中に水が出てくると、故障の原因にもなったりしかねないので、洗濯機の「水抜き」は非常に大事な作業になります。引っ越し前日までに余裕をもって済ませておくことで、当日に焦ることなく安心して洗濯機を運ぶことができます。

洗濯機の引っ越しは新居に着いたら終わりではなく、設置や事前に確認するべき項目がありますので、覚えておきましょう。

水抜きをする手順

1.洗濯機の中に洗濯物などが残っていないか確認

2.水道栓を閉じ、電源を入れた後、フタを閉めてスタートボタンを押す

3.しばらく経ったら電源を切り、給水ホースを外す
(ホース内に水が残っている場合があるため、タオルを当てながらホースを外しましょう)

4.再度電源を入れて、脱水ボタンを押す
(排水ホースに残っている水を出すので、一番短いコースで問題ありません)

5.脱水が終わったら、フタを開けて洗濯層内の水分をタオルで拭き取る

6.排水口から排水ホースを抜き、傾けるなどして、ホース内に残った水を出す

7.取り外したホースや電源コード、アース線を紛失しないよう、水気を拭き取った洗濯層内に入れておくか、洗濯機の側面にテープで留めておく

注意すること

「水抜き」をする際は、部屋が水浸しにならないように、事前にタオルを準備し、水が出てしまった場合でも大丈夫なよう、周辺にある物をどけておくと作業がしやすくなります。

また、洗濯機から外した付属品は紛失してしまうと、新居への設置後に水漏れの原因となってしまう場合があるので、気をつけましょう。

見落としがちな新居の設置場所

大容量の洗濯機をお持ちの方は、新居に搬入できるのかが、物件選びでポイントになり、洗濯機置き場に設置できるのか事前に確認をする必要があります。置けない場合は、現在お使いの洗濯機を手放すことになるかもしれません。見落としがちな設置場所の確認事項をいくつかご紹介します。見落としていた方は覚えておきましょう。

設置場所の確認方法

1.水気や湿気
(水気や湿気が多い場所だと、感電や火災のおそれがあります)

2.直射日光
(直射日光に当たると製品の劣化のおそれがあります)

3.凍結
(凍結すると、洗濯や乾燥ができなくなります)

4.滑りやすい床
(滑りやすい床面では、振動で移動してしまうおそれがあります)

5.アース
(アースがないと漏電時に感電のおそれがあります)

6.洗濯パンのサイズ
(洗濯パンとは、別名「防水パン」や「洗濯機パン」とも呼ばれ、洗濯機の下に設置されているプラスチック製の板のようなものです。この防水パンにお持ちの洗濯機が置けるか確認をしましょう)

給水ホース

給水ホースは、蛇口の形に適しているか、ニップルを買う必要があるか、長すぎないか、短すぎないかを確認しましょう。

設置後

洗濯機の設置後、すぐに電源を入れても問題はありませんので、水平になっているか、傾いていないか、確認をしましょう。もし、電源を入れた後に水漏れや異音が発生した場合は、メーカーに問い合わせをしましょう。

不要になった洗濯機の処分方法

大きな家電のひとつである洗濯機の処分方法は、お金を払って処分する方法、逆にお金をもらって処分する方法までいくつかあります。

これからお伝えする処分方法の中に、自分に合う方法があるか確認をしてみてください。処分費用を抑えるための不法投棄は絶対におこなわないでください。

家電リサイクル法

家電リサイクル法をご存知でしょうか? これは、廃棄物の減量、資源の有効利用の観点から、廃棄物のリサイクル推進の新たな仕組みを構築するために制定された法律:特定家庭用機器再商品化法(家電リサイクル法)のことです。エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機が特定家庭用機器として指定されており、「小売店による収集・運搬」、「メーカーによるリサイクル」、「排出者であるお客様による費用負担」と、役割分担が決められています。買い替えではなく処分だけの場合、洗濯機を購入した店に連絡をしてください。店ごとに引き取り方法が異なるので、詳しくは店に問い合わせをして確認をしましょう。

リサイクルショップ

洗濯機の処分には費用がかかるケースが多くありますが、引っ越しにお金がかかっているので、買い取りをおこなっているリサイクルショップに持っていくのはいかがでしょうか。洗濯機のメーカーや年式、状態によってはお金に換えることができる可能性があります。中には自宅まで引き取りに来てもらえる店もあります。

ネット販売

インターネットが普及する時代となり、オークションやフリマアプリなど、一般の方でも気軽に販売できるようになりました。リサイクルショップと同様に、売れればお金に換えることができます。ただし、売れた場合、手数料が発生する場合や、購入者への送料といった費用がかかりますので、売れたものの、マイナスになってしまったという事態にならないよう、販売するときの金額は慎重に決めましょう。

自治体

家電リサイクル法により、リサイクルすることが義務づけられているので、自治体で回収してもらえる場合があります。自治体によって処分方法が異なりますので、一度問い合わせをして聞いてみましょう。

友人に譲る

冷蔵庫を持っていない友人に譲るのも処分方法のひとつです。業者に処分を依頼した場合、費用がかかりますが、友人に譲る場合ならお金はかかりませんし、喜んでもらえるかもしれません。処分を決めた時点で冷蔵庫を求めている人がいないか聞いてみましょう。

不用品回収業者

業者に依頼する場合、「一般廃棄物収集運搬業許可」を持った業者を選ぶようにしてください。無許可の違法業者に依頼するとトラブルになるケースがありますので、業者選びには気をつけましょう。

引っ越し業者

引っ越し業者の中には、洗濯機を引き取っている業者もありますので、引っ越し業者を選ぶ際に、引き取りをおこなってもらえるか事前に確認をしましょう。

大事な家電だからこそ、慎重に!

洗濯機は生活に欠かせない大事な家電のひとつだからこそ、引っ越しのときは慎重に扱いましょう。また、引っ越しを機に洗濯機を買い替える場合は、新居で設置する場所を確認してください。事前にサイズを測っておかないと買った後に設置ができない可能性がありますし、取り扱い説明書、保証書は大事に保管してください。引っ越しを機会に買い替えた場合、不必要になった洗濯機の処分方法も合わせて覚えておくとよいでしょう。


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