トリンプ・インターナショナル・ジャパンは11月29日、“平成”を表現した「平成ブラ」(非売品)を発表した。同社では、女性に自信を与えることを目的に、その年の時流や話題をテーマにした下着メーカーならではのデザインのブラジャーを発表している。

  • 東京スカイツリーをモチーフにした「平成ブラ」

1987年から始まり定期的に発表してきた世相を反映したブラジャー(1987年発表の2作についてはランジェリー)も、平成とともに今回でフィナーレとなるという。最後となる世相を反映したブラジャーは、そのファイナルに相応しく、女性にとって躍進の時代となった平成に着目。平成の女性たちを表現する様々なモチーフをデザインに盛り込んだブラを製作した。

平成ブラは2012年に開業し、東京の新たなシンボルとなった「東京スカイツリー」をモチーフにしたデザイン。1886年にコルセットメーカーとしてスタートしたトリンプの原点であるコルセット風のレースアップで、スカートの裾からブラジャー上部に向かい間隔を狭めたクロスデザインを配し、平成を象徴する東京スカイツリーの鉄骨を表現した。

ブラジャーのカップの上辺と下辺には、東京スカイツリーの展望台周縁に点滅する時計光「時を刻む光」を表現したライトを配し、都知事、宇宙飛行士など平成に「女性初」の進出を成し遂げたパイオニアや、数々の感動と勇気を与えてくれた女性アスリートなど、平成のヒロインの輝きを表現。流れるようなライトのカラーと点滅スピードは東京スカイツリーと同じつくりになっている。

ボディコンやミニスカなどを表現

カラーモチーフは、万葉の昔から女性の花として愛されてきた「なでしこ」ピンクを採用。

平成初期のボディコンファッションの流行を表現して胸もボリュームアップ。谷間メイクが人気となったことを表現した「メガボリュームパッド」を採用した。通常の約2倍のボリュームという。自撮りブームを反映して、パッドの中央にはいつでもメイク直しできるコンパクトミラー付き。裏面には、携帯電話のストラップやキーホルダーなどで一世を風靡したファーチャームをイメージしたデザインとなっている。

ボトムはファー付きミニスカートをデザイン。平成女子に最も影響を与えたファッションリーダーの一人、“平成の歌姫”の代名詞ともいえる「ミニスカート」と「厚底ロングブーツ」を取り入れた。ミニスカートの裾のファーは、平成の最初期、バブル時代の象徴、ボディコン&ミニスカのブランド服に身を包み、ディスコのお立ち台で踊る女性たちの必須アイテムだった“お立ち台扇子”をイメージしている。

小物としては2000年代初期に学生層を中心に一大ブームを巻き起こした「デコケータイ」を再現。ラインストーンやクリスタルモチーフなどでオリジナル「デコケータイ」をつくった。

過去の”世相反映ブラ”は?

トリンプが過去に発表した”世相反映ブラ”には、「プレミアムフライデーブラ」(2017年)、「ファーストウーマンブラ」(2016年)、「輝き女子ブラ」(2016年)などがある。

  • 「プレミアムフライデーブラ」(2017年)

  • 「ファーストウーマンブラ」(2016年)

  • 「輝き女子ブラ」(2016年)