テレビ朝日系ドラマ『法医学教室の事件ファイル スペシャル』が、18日(21:00~)に放送される。1993年からこの作品に携わってきた伊藤由彦プロデューサー、関拓也プロデューサー、山川秀樹プロデューサーの3人が制作の裏側や、知られざる真実と歴史を明かした。

  • 左から宅麻伸、名取裕子 -テレビ朝日提供

同ドラマは法医学者・二宮早紀(名取裕子)と、その夫で横浜東署の刑事・一馬(宅麻伸)が衝突しながらも力を合わせて事件を解決していくストーリー。92年に連続ドラマとして誕生、翌93年に放送した第2シリーズも好評で、94年以降は『土曜ワイド劇場』を中心に26年もの歴史を重ねてきた。

伊藤Pが「名取さんはよく、"この作品は視聴者の皆さんとともに育ってきた"とおっしゃっていますね」と振り返るように、本作は回が進むにしたがって登場人物たちが年齢を重ねていくスタイルだ。「名取さんは、いずれは"おばあちゃん"になって、息子の家庭にあれこれ茶々を入れてみたい、ともおっしゃっています(笑)」(伊藤P)。

これまでに、「パラシュートで死体が舞い降りてくる」や「バス爆発現場から爆死ではない遺体が見つかる」など、大掛かりなトリックも登場した。

伊藤Pは「殺人トリックについては毎回さまざま調べますね。脚本家さんとはよく、ホームセンターや書店めぐりをします。ホームセンターでは、『この道具、(凶器に)使えるんじゃない?』とか、あらゆるグッズを見てまわります(笑)」と明かし、山川Pは「今回は打撲痕や熱傷、圧迫痕、凍傷…など"法医学のデパート"ともいうべき遺体の多数の謎に挑みます」と話した。 

また、料理上手で知られる名取は、食卓シーンの"相談役"でもあるようだ。関Pは「『このシチュエーションだったらもう少し夜食に近いメニューがいいんじゃない?』とか、『冬だから鍋料理をみんなで囲もう』とか、名取さんならではのこだわりを生かしています」と紹介。最新作でも、三大珍味のコノワタやフレンチ食材など、料理が物語の重要なポイントになるという。

その最新作では、二宮夫婦の頭に「離婚」の2文字がチラつくという危機が。伊藤Pは「26年の歴史の中で離婚届が飛び出すのは初めて。僕自身はヒロイン夫婦が離婚なんてありえないんじゃないか、と思っていたのですが、名取さんも宅麻さんも面白がって演じてくれています」と話し、山川Pは「どこのご家庭でも同じかと思いますが、夫婦って、わかっているようでわかりあえていないところがある。それが最新作のテーマです」と予告している。