マイナビは10月24日、「2018年度マイナビ既卒者の就職活動に関する調査」の結果を発表した。調査は9月13日~10月1日、「マイナビ2019」会員のうち、大学・大学院等を卒業した就職活動者(既卒者)を対象に、WEB DMを配信して実施された。有効回答数は269名。

  • 再度就活する事情

    再度就活する事情

在学中の内定率は、前年比3.8pt増の53.1%と、2012年度の調査開始から6年間で35.6pt上昇。既卒者の中でも、在学中に内定を獲得したにも関わらず、就職活動を行っている人の割合が増加傾向に。その事情について調べたところ、半数以上の人が「一度就職したが、退職もしくは在職しながら再度就職活動を行っている」(54.1%、前年比21.2pt増)と回答。いわゆる「第二新卒」の増加が目立ち、在学中に活動していなかった人も含めると、既卒者全体の22.8%(同10.3pt増)を第二新卒が占めた。

在学中の活動の反省点としては、内定獲得者、未内定者ともに「自己分析が不十分だった」(内定獲得者51.3%、未内定者46.4%)がトップに。次点は、内定獲得者が「業界研究・企業研究が不十分だった」(40.7%)、未内定者は「面接対策が不十分だった」(42.3%)となった。

現役学生に比べ、既卒者の活動は厳しい状況に

  • 既卒者の内定獲得者における今後の活動

    既卒者の内定獲得者における今後の活動

既卒者の調査時点での内定率は45.0%で、ここ数年横ばいとなっている(前年44.0%)。一方、現役学生の内定率は年々上昇傾向にあり、8月末時点で83.4%に到達。現役学生と比べると約4割も低く、既卒者の活動は厳しい状況であることが伺える。

内定を獲得した既卒者に今後の活動について聞くと、「内々定先に満足したので終了する」(72.7%、前年比10.1pt増)に回答が集中し、前年よりも満足度は高かった。

また、活動するにあたって「既卒者を受け付けている企業探しに苦労した」と回答した既卒者の割合は、前年より7.2pt減の60.2%。依然6割を超えるものの、企業側で新卒学生と既卒者との垣根が徐々に低くなっていることが感じられる結果に。

さらに、インターンシップへの参加について尋ねると、「在学中、卒業後ともにインターンシップに参加していない」(66.2%)が最も高く、「自己分析の不十分さ」とともに「インターンシップの参加率の低さ」も要因であることがうかがえた。