JR東海は21日、2020年度の営業投入を予定している新型車両N700Sについて、今年3月から実施している確認試験車を用いた基本性能試験の結果を公開するとともに、通常の16両編成とは異なる8両編成での走行試験を開始すると発表した。
N700S確認試験車は今年3月から16両編成で基本性能試験を開始し、8月末まで行われた試験の結果、「地震時のブレーキ距離の更なる短縮」「フルアクティブ制振制御装置による乗り心地向上」など、必要な性能を有していることを確認した。また、高速鉄道で世界初となるバッテリー自走システムによるによる走行試験を約5km/hで実施し、機能に問題ないことを確認している。
今後は、さまざまな編成両数に変更可能な「標準車両」としての性能を確認するため、16両編成を8両編成に変更し、10月10日から約2カ月間(予定)にわたって走行試験を実施する予定。2019年3月頃から16両編成での長期耐久試験、2019年5月頃にバッテリー自走システムによる約30km/hの走行試験も予定している。