こども園やホテルで多世代&異文化交流

「渋谷ストリーム」の開発や渋谷川沿いの遊歩道の整備に伴い、クリエイティブな人々を集める場所へと姿を変えた渋谷~代官山エリア。東横線線路跡地に広がるこのエリアの中央部に、より高感度かつ多様な層の人々を集めるべく、新しい施設「渋谷ブリッジ」が誕生した。

  • 駅からはやや離れているものの、その立地を逆手に取り、この場でしかできない取り組みでエリアの橋渡しを試みる「渋谷ブリッジ」。長きに渡り東京と横浜をつなぐ東横線が地上を走っていた証を取り込んだデザインなど、世代を超えて同じ記憶を共有できるような外観が印象的だ (C)渋谷ブリッジ

同施設はA棟とB棟、2つの建物で構成される。A棟には、保育所型認定こども園「渋谷東しぜんの国こども園 small alley(スモール アレイ)」が開園。B棟には、人々が交流する場となる「MUSTARD HOTEL(マスタード ホテル)」などを展開する。

  • 3階建てのA棟と7階建てのB棟には、さまざまなテナントやオフィスが入居しており、13日より順次営業を開始していく予定。世代も価値観も異なる多種多様な人々が集い、交流が生まれるシーンをつくるべく、各テナントは全て“街に開かれている”ことを大切にしたという (C)渋谷ブリッジ

  • 保育所型認定こども園として、保育園の機能のほかに、保育が必要なこども以外の園児の受け入れや、地域の子育て支援機能も備えた「渋谷東しぜんの国こども園 small alley」。カフェや情報発信スペースなども一体となっており、さまざまな人が子育てを身近に感じられる場所として、新たな地域の魅力と賑わいを創出する (C)渋谷ブリッジ

  • B棟の「MUSTARD HOTEL」には、ドミトリーから個室までさまざまな客室タイプを用意。食やアート、音楽、ファッションなど、観光誌には載っていないローカルな情報を提供する“街の隠し味”のようなホテルを目指す (C)渋谷ブリッジ

  • 「MUSTARD HOTEL」1階には「Megan(ミーガン)」というカフェ・バー・パティスリーも入っているため、宿泊客だけでなく、地域住民やオフィスワーカー、こども園の利用者などが交わる独自のコミュニティが生まれそうだ (C)渋谷ブリッジ

  • B棟の端に位置するのは、博報堂ケトルなどクリエイティブ関連の5社が集まったストリートオフィス「TRAIN TRAIN TRAIN(トレイン トレイン トレイン)」。ここは通常のオフィスとは異なり、街(ストリート)やさまざまなクリエイターとつながることで、共創していく環境を実現するための実験的なスペースだという (C)渋谷ブリッジ

  • 1階には、一般の人も利用できるカフェとアートスペースを展開。カフェ会員はWi-Fiとプリンターも利用できる。2階にはコワーキングスペースと各社スペース、そして3階にはルーフテラスを備え、新しい形の仕事を生み出していく (C)渋谷ブリッジ

渋谷再開発プロジェクトの一環として開業を迎えた「渋谷ストリーム」と「渋谷ブリッジ」。両施設の登場により、オフィススペースや宿泊施設の拡充など、長年の課題としてきたポイントが幾分か解消されることは確かである。2019年には「渋谷スクランブルスクエア」東棟の開業や「道玄坂一丁目駅前地区」竣工なども予定されており、「日本一訪れたい街」への道のりは現在も着実に進行中だ。どんな人でも分け隔てなく受け入れてくれる懐の深さと自由さを持った街・渋谷。ここで新たな自分の居場所を探すなら、今がベストなタイミングかもしれない。

  • (C)渋谷ストリーム (C)渋谷ブリッジ