京都鉄道博物館は27日、今年3月に開催して好評だった展示品解説セミナー「通票閉塞器(つうひょうへいそくき)」を9月8・9日に開催すると発表した。今回の展示品解説セミナーでは、「通票閉塞器」の概略を昔の映像などを見ながら解説するとともに、駅員が取り扱っていた通票閉塞器の模擬実演を見学・体験できる内容となっている。

  • 京都鉄道博物館が9月8・9日に展示品解説セミナー「通票閉塞器」開催

「通票閉塞器」とは、かつて駅間で列車が追突・衝突しないようにするため、地方の単線区間を中心に使用されていた装置。「通票閉塞」とは、駅間など一定の区間(閉塞区間)を設定し、この区間では「通票(タブレット)」を所持する1列車だけしか運転できない(通票を所持していない列車は区間に入れない)ようにしていたシステムだった。

「通票」は通行証の役割を果たし、閉塞区間に入る列車は駅でこれを受け取らなければ、閉塞区間を運転して次の駅に行くことができなかった。「通票閉塞器」は通票の受け渡しなどを間違いなく行うために導入された装置で、駅員が取り扱っていた。

  • 閉塞に応じた通票を持たないと運行ができない。この通票を確実に受け渡すために通票閉塞器が使われる

  • 経験者である京都鉄道博物館の館長、三浦英之氏も解説

セミナーの開催日時は9月8・9日の11時・13時・15時(各回約30分)。会場は本館1階の車両工場で、参加するには各回30分前から会場にて配布する整理券が必要となる。