南海電気鉄道は22日、開発計画を進めていた「なんばスカイオ」内に誕生する商業エリア「なんばスカイオ Shops&Restaurants」の開業日が10月17日に決定したと発表した。また、オフィスフロアには、世界22カ国で25万人を超えるメンバー数を誇り、ワークスペースを起点としたオープンイノベーションを推進する米国発のシェアリングオフィス「WeWork」の関西初拠点が開設される。

  • 難波駅の駅舎後方に建つ「なんばスカイオ」。地上31階・地下2階、高さ約148mの超高層ビルとなる

同社は「南海ターミナルビル」を中心とした「なんばターミナル再生計画」を進めており、「なんばスカイオ」の開発は「なんばエリアの求心力向上」をめざした基幹プロジェクトとして推進してきた。「なんばスカイオ」はこれまで整備してきた都市機能および将来期待される都市・交通結節機能の充実などとも有機的に結び付く「なんばの活性化」の要になるとのこと。国際都市を見据えた再開発の集大成となるプロジェクトであり、「なんばスカイオ」は「世界のNAMBAへ」をコンセプトに、「国際交流拠点」「日本の伝統文化の発信」「時代への呼応」をめざし、開発を行ってきたという。

今回、開業日が発表された2~6階および10階の商業エリア「なんばスカイオ Shops&Restaurants」では、41店舗が出店。2階・3階・10階に日常利用やオフィスワーカーにとって利便性の高いショップを集積し、5階は日本の伝統・文化、こだわりのJAPANブランド、安全安心な食をテーマに「体験する、学ぶ、訪れる」をコンセプトにした「伝統・文化の体験工房ほんまもん」、6階は「健康」への関心が高まっている現代に応えるべく「食・体・美」をテーマにした「カラダのデザインサイト ヘルシー・ラボ」の構成となる。

  • 1階から2階エントランスへのイメージ

  • 5階フロアイメージ

  • 6階フロアイメージ

「なんばスカイオ Shops&Restaurants」の開業日は10月17日。営業時間は物販・サービスが10~21時、飲食が10~23時(一部店舗は営業時間が異なる)。店舗数41店舗(物販・サービス32店舗、飲食9店舗)で、全国初出店・新業態が7店舗、関西初出店が7店舗。今回は、2~3階と10階に出店する店舗が発表され、これで全出店者が決定した。

2階には西日本初出店の深化型ベーカリーカフェ「サンルヴァン」、伝統の技で上質な眼鏡を作り続ける「金子眼鏡店」、花と暮らす上質なシーンを提案する雑貨店「ヒビヤカダンスタイル」などが出店。3階には、大阪南エリアに初出店となるスーパーマーケット「いかり」や、「スターバックス リザーブバー」を併設した「スターバックス」の特別な店舗が出店する。「スターバックス」は10階のビジネスフロアのエントランス部分にもオープンする。

シェアリングオフィス「WeWork」は、関西国際空港とダイレクトにつながるターミナルである南海電鉄の難波駅に直結する「なんばスカイオ」に誘致することで、地域で活動するスタートアップ企業と大企業やグローバル企業が交流する場を創出し、国際交流拠点としてのなんばエリアにさらなる価値を生み出すことが期待されている。「WeWork」の入居フロアは26~28階で、プライベートオフィス、会議室、共用ラウンジなどの多彩なコワーキングスペースを提供する。サービス開始は12月を予定している。