和田さんからのフィードバック


ありがとうございました。まず出だしは、さっきの足立さんへの注意が効いてました(笑)が、情報はまだ浅いですね。掘り下げるとすぐにボロが出るでしょう。

あと、このマイナビベアが若い人へのPRにどうつながるのか、その価値があまり伝わらなかったです。たとえば、「ビジネスや自己成長というワードだけだと、今の若い人たちはなかなか振り向いてくれないですよね。キャラクターブームということもあり、ビジネスにゆるさや面白さを取り入れると、効果的にPR展開ができるんです」など、このマイナビベアを使うことの「意味合い」というものをきちんと説明しましょう。

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    初めて見るキャラクターの営業トークがその場で出てくる和田さん、すごい

また、商品を紹介したあとにいきなり金額がポンと出てきましたが、その金額の根拠がよくわからない。架空の商品だから仕方ないかもしれませんが⋯⋯。たとえば、「キャラクターとのタイアップコラボって、実際結構お金がかかるにも関わらず、いろんな企業さんがやっていますよね。それだけ効果があるということなんです。たとえばくま○ンとタイアップするとなると、○○円くらいになるんですよ」とか。

金額は松竹梅3パターン見せると、「安いプランも高いプランもありますが、この真ん中のプランが一番費用対効果がいいですよ」とおすすめしやすくなります。

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    金額は松竹梅3パターン見せると効果的だそう

浜岡:ありがとうございました。すごく難しかったです⋯⋯商品を出すタイミングとか。

和田:そうですね。最初からずっと机の上に置いてあって、この子(マイナビベア)を無視しながらいろいろ話が進んでいったので、すごい気になっちゃってました。「この人、ぬいぐるみ一緒に連れてきたのかな」って(笑) 商品など物を見せたりするときは、説明するまで出さないほうがいいですね。

浜岡:僕、ずっと「ちょっと変わった人」って思われたんですね(笑)


ここまで2人の若手営業マンのトークについて、数々の的確なダメ出しをいただきました。最後となる後編では、2人からのリアルな悩み相談に対して、和田さんにお答えいただきます。

筆者プロフィール: 和田裕美

営業とコミュニケーションの専門家/営業本のベストセラー作家
著書55冊以上、累計200万部超えのベストセラー作家として、ビジネス書から絵本や小説と幅広く執筆中。外資系教育会社でのフルコミッション営業で世界142カ国中第2位の成績を収め、20代で女性初の支社長となった実績を持つ。現在は、自らの経験をもとにセミナーや講演を多数実施、啓蒙活動につとめている。近著に「YESの9割はフロントトークで決まる!」「ぼくはちいさくてしろい」などがある。