石原夏織

声優、そしてアーティストとして活躍する石原夏織のバースデーイベントが、2018年8月18日に東京・山野ホールにて昼夜二回公演で開催。今年3月にソロアーティストデビューを果たして以来、初めてミニライブを行うイベントということもあり、会場には大勢のファンが詰めかけた。

8月6日に25歳の誕生日を迎えた石原。25歳といえば世間的にはもう立派な大人ということで、イベント前半は「プレゼントをGETせよ!バースデートライアスロン」と題したゲームコーナーが行われた。これはイベントタイトルに「Career up Carry」とあるように、25歳のCarry=キャリさん(石原の愛称)が大人女子としてキャリアアップするために、3つのゲームにチャレンジするというもの。3つのうち2つをクリアすれば素敵なプレゼントがもらえるということで張りきる石原だったが、昼の部・夜の部ともに最初のゲーム「クイズ!石原夏織」はクリアならず……。しかし、その後の「デキる女の常識トライアル」「インスタ映え 海苔巻アートチャレンジ」(以上、昼の部)、「デキル女のメール返信チャレンジ」「インスタ映え パンケーキアートチャレンジ」(以上、夜の部)は、(観客による温かい拍手の判定に助けられた部分もあったが)見事にすべてクリアし、昼の部では以前からずっと欲しかったという最新スニーカー、夜の部では行ってみたかったという川下り体験ができる目録をGETしたのだった。

ゲームコーナーではクイズの答えで「自転車」を「自軽車」と書き間違えるなどの愛すべきポンコツぶりや、司会の鷲崎健との軽妙なやりとりで会場を何度も笑いの渦に包んでいた石原。だが、後半のミニライブでは一転してアーティストとしての表情を見せる。「Blooming Flower」で元気いっぱいに会場を盛り上げて、「半透明の世界で」では夏にぴったりのさわやかな歌声を聴かせ、「Ray Rule」「Untitled Puzzle」では4名のダンサーからなる“夏織ダンサーズ”を引き連れて、迫力のダンスパフォーマンスを披露。また、昼の部ではTVアニメ『変態王子と笑わない猫。』小豆梓のキャラクターソング「ちょっやっにゃっ!」、夜の部ではTVアニメ『この中に1人、妹がいる!』鶴眞心乃枝のキャラクターソング「運命は2度ベルを鳴らすんです」と、過去に演じた懐かしいキャラクターの歌を披露した。

1曲目に歌った「Blooming Flower」をもう一度歌ってライブパートを締めくくると、司会の鷲崎が再びステージに登場。お誕生日のお祝いに、昼の部では花束、夜の部ではバースデーケーキが贈呈された。夜の部ではさらに会場のファンが持っているペンライトをケーキのローソクに見立て、その灯りを石原が息を吹きかけて消すという趣向も。フーと息を吹きかけるたびに次々とライトが消えていくという、みんなと一緒に作り上げた美しい光景に感動する石原。また、サプライズとして昼の部では小倉唯からのビデオメッセージが上映され、「すごくびっくりしました!」と驚きの表情を浮かべながらも、満面の笑顔で小倉の言葉に聞き入る石原の姿が印象的だった。夜の部では会場に集まったファンひとりひとりが石原への想いを書き連ねた特大のバースデーカードが贈られ、心のこもったメッセージがひとつ、またひとつと読み上げられるたびに、会場が温かな空気に包まれていく。いつも応援してくれている、大切なファンに向けて、夜の部のラストには石原本人から2つの重大発表が行われた。

ひとつは、11月14日に1stアルバム『Sunny Spot』が発売されること。もうひとつは、12月29日に埼玉・大宮ソニックシティ大ホールにて1stライブ「Sunny Spot Story」が開催されること。待ちに待った1stアルバム&ライブの発表に会場からはひと際大きな歓声が上がり、中には嬉しさのあまり涙していた人の姿も……。みんなが最大級の笑顔になったところで客席のファンと一緒に記念撮影をして、バースデーイベントはすべて終了。石原夏織さんの25歳の日々は、こうして最高のスタートを切った。