ワークスモバイルジャパンは7月24日、「昭和的働き方についての意識調査」の結果を発表した。調査は6月25日~27日、20~59歳の正社員624人を対象にインターネットで行われた。

半数以上「勤め先は『昭和』」

  • 「あなたが現在お勤めの会社、会社での働き方について感じることをお答えください」

自分が勤める会社や働き方について、54.6%の会社員が自身の勤める会社を「昭和的な会社だと感じる」と回答。また、19.6%が「イマドキな会社だと感じる」、25.6%が「どちらでもない」という結果になった。すべての年代で、自分が勤める会社を「昭和的な会社だと感じる」回答が最多となり、30代では60.9%が「昭和的」だと回答した。

昭和的な働き方についてのイメージは、1位「休暇が取りづらい」(56.3%)、2位「働く時間が長い」(47.9%)、3位「残業が評価される」(43.3%)という結果になった。一方でイマドキな働き方についてのイメージは、1位「休暇が取りやすい」(54.3%)、2位「仕事が終わればすぐに帰っても良い雰囲気がある」(45.5%)、3位「残業時間と評価は関係ない」(43.3%)という結果となり、「休暇」「労働時間」「残業に対する評価」に関する違いが昭和的な働き方か、イマドキな働き方かを分ける傾向があった。

  • 「あなたの『昭和的な働き方』に関するイメージとして当てはまるものをお答えください」

  • 「あなたの『イマドキな働き方』に関するイメージとして当てはまるものをお答えください」

大企業社員と中小企業社員の間で、昭和的な働き方イメージにもっとも差が開いたのは、11.3ポイントの差で「会議の参加人数が多い」であることがわかった。次いで、「社内決裁に時間がかかる」「会議の回数が多い」ことに対して大企業社員の方が昭和的な働き方のイメージを持っていることがわかった。

昭和的な会社・働き方についでどう思うかを聞いたところ、18.1%が「良いと思う」、51.8%が「どちらでもない」、30.1%が「悪いと思う」と回答。年代別にみると、「悪いと思う」回答は50代が21.2%に対し、20代は45.5%となり24.3ポイントの差が明らかになった。 昭和的な働き方の悪い点を聞いたところ、1位「慢性的に残業がある」(55.8%)、2位「業務の進め方が非効率的」(47.6%)、3位「IT利活用が進んでいない」(42.8%)という結果に。昭和的な働き方の良い点を聞いたところ、1位「年功序列で昇進、昇給できる」(45.8%)、2位「残業代が稼ぎやすい」(32.2%)、「社員同士の仲がいい」(31.7%)となった。

40代39.1%が「社員同士の仲がいい」を良いとする一方、20~30代はともに28.2%となり、10.9ポイントの差「社員同士の仲がいい」回答を年代別にみると、40代の39.1%が良い点として回答する一方で、20~30代はともに28.2%で10.9ポイントの差があり、若年層になるほど「社員同士の仲の良さ」を働き方の良い点として捉えていない傾向がわかった。