陸上・十種競技の元日本王者でタレントの武井荘が20日、茨城・ワープステーション江戸で行われた2019年NHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』(毎週日曜20:00~)の取材会に出席し、同ドラマ出演の喜びを語った。
宮藤官九郎が脚本を手掛ける同作は、日本が初参加した1912年のストックホルム五輪から1964年の東京五輪までの“知られざるオリンピックの歴史”を描くドラマ。中村勘九郎と阿部サダヲの2人がリレー形式で主演を務め、日本人初の五輪選手・金栗四三を勘九郎、東京五輪招致に奮闘した政治記者・田畑政治を阿部が演じる。
日本最初のスポーツ同好会「天狗倶楽部」を創設した押川春浪役として出演する武井は「2020年に東京オリンピックがやって来る、その前年2019年にオリンピックを題材としたこのドラマに出演させていただくことは、アスリートとして約25年間活動してきた中で本当に幸せ。ありがたい役をいただけたなと…」と感慨深げにコメント。「この中で俳優としてのキャリアは最も低く、力不足な面もあると思いますが、アスリートとしてもタレントとしても培ってきた総合点でみなさんに失礼にならないような演技をしたい」と意気込んだ。
また、「2020年の東京オリンピックが日本に来る最後のオリンピックにならないように。天狗倶楽部をはじめとするメンバーが日本にオリンピックを招致するために動いた、そんなエネルギーを東京オリンピック以降も続けて、またオリンピックを日本に呼べるように頑張っていきたい」と誓い、「そのためにもこのドラマをみなさんに応援していただきたい」とメッセージ。さらに、「セットも衣装も豪華ですが、何より登場人物が豪華で、その時代に魂を込めて生きた方々のドラマだと思っている。我々も全力で臨ませていただきたいと感じています」と熱く語った。
取材会には、武井のほか、中村勘九郎、生田斗真、永山絢斗、満島真之介、近藤公園、古舘寛治、シャーロット・ケイト・フォックス、杉本哲太、竹野内豊、役所広司、そして、制作統括の訓覇圭氏が出席した。
また、この日は新橋駅前・駅前広場のセットにて、金栗四三(勘九郎)と、四三とともに日本最初のオリンピック選手に選ばれた三島弥彦(生田斗真)がストックホルムに向かう出発シーンの撮影が行われ、猛暑の中で武井は「天狗倶楽部」のメンバーとして、三島を盛大に送り出す熱い演技を見せた。