女優の吉岡里帆がこのほど、都内のスタジオでカンテレ・フジテレビ系主演ドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』(17日スタート、毎週火曜21:00~ ※初回20分拡大)の取材に応じ、今作への思いを語った。

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    『健康で文化的な最低限度の生活』主演の吉岡里帆 (C)カンテレ

柏木ハルコ氏の同名コミックが原作の同ドラマは、安定を求めて公務員となった義経えみる(吉岡)が、生活保護受給者を支援するケースワーカーとなり、人生につまずいた人々に寄り添い、希望の光を見出す道筋を作っていく姿を描くもの。吉岡は、台本を読んで「ドラマなので生々しく描きながらも、皆さんに見た後に希望を持ってもらったり、明るい気持ちになってもらって、また明日も頑張ろうと思ってもらえるような脚本だなって思いました」と印象を語る。

吉岡の父親は、受験や芸能界に入るときなどの節目で「人生にとって大切なことがどういうことなのかという教えをくれる人」だそう。この取材の前日にも、今作の主演を知った父から「たくさんの人に支えられながら主演という大きい役をさせてもらうんだから、当たり前のことを誰よりも丁寧に頑張ってください」とメールでアドバイスを受けたといい、「身が引き締まりました」と話した。

また、「家族が一番のファンでいてくれているので、よく(仕事について)深い話をしてます」という関係だそうで、「この原作をやると報告した時に、『とても意味のある仕事だ』と、ものすごい喜んでくれました」という父は、原作の漫画をすべて購入して読んでくれたとのこと。

その上で、「今、本当に苦しみながら、大変な思いをしながら生活してる方たちがたくさんいて、その中でもみんなそれぞれに一生懸命頑張ってるから、里帆は里帆で自分の役割をちゃんと全うしてください」「苦しい思いをするかもしれないけど、その分すごくやりがいがあるし、伝わる人にはちゃんと届く作品になると思う」とメッセージをくれたそうだ。

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一方、吉岡にとって“芸能界の父”である、所属事務所エー・チームの小笠原明男社長(当時)が今年5月に亡くなったが、今作は、生前の小笠原さんと相談して、初めて「これがやりたい」と自分で決断して出演を決めた作品だそう。その機会を与えてくれたことが「すごくうれしくて」と振り返りながら、「明男さんが『難しい作品だから、自分がやりたいと思うなら頑張ってみなさい』と背中を押してくれて、私に委ねてくれた作品です」と思いを語ってくれた。

あらためて、今作の見どころを聞かれると、「現実問題で起こっていることが描かれているので、目を背けてはいけない内容ですし、反対にとてもセンシティブな分、ちゃんと人と人との密接な関わりであったり、人間関係が希薄になってる時代なので、その中で1対1で向き合うことの大事さだったり、とても大切なテーマが盛り込まれている作品だなと思います」と紹介。

また、「とても難しい題材であるけれど、夏ドラマなので、それを超えるくらいのエネルギッシュさで、希望のある作品にしていきたいと思っています。なので、『どうすれば前に一歩進めるだろうか』と悩んでる方がいらしたら、ぜひ見てください」と呼びかけた。

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(C)カンテレ