音楽プロデューサー・小林武史とMr.Childrenの櫻井和寿を中心に結成されたBank Bandが、新曲「MESSAGE -メッセージ-」を13日より各主要サイトにて配信リリースすることが6日、決定した。また本日より、リリックビデオがYouTubeにて公開される。
この曲はSalyuをゲストボーカルを迎え、「to U」の続編ともいえる作品。小林は「今年の曲は『to U』と繋がっていくものにならないかなと思っていた」と明かす。さらに「楽曲にも音楽というか音楽シーンとのつながりや循環を取り入れたいと思っていた」と言い、「蔦谷好位置くんといしわたり淳治くんに最初のアレンジと作詞の相談をした」と楽曲制作の裏側を告白する。
また櫻井も、「新しい歌は『あれから少しでも 変わってこれたでしょうか?』という言葉ではじまる。 タイトルは『MESSAGE -メッセージ-』。なんだけど、この曲に僕自身が込めたメッセージはないと言っていい」と告白し、「暑中見舞いのハガキの片隅に書き添えたような、そんな歌です」と表現する。
また開催を来週に控える、Bank BandやMr.Childrenらが出演する音楽フェスイベント「ap bank fes'18」(静岡県掛川市つま恋/7月14日~7月16日)のタイムテーブルと会場マップも発表された。さらにはWOWOWにて、ライブの模様が9月に放送されることも決定した。
小林武史 「制作ノートに近いコメント」 「to U」の他に何曲かap bankのためにオリジナル曲を作ってきたけど、今年の曲は「to U」と繋がっていくものにならないかなと思っていた。 例えば色んな事が、違う意見や捉え方まで、ただ反発し合うだけじゃなく、繋がっていたり循環していたり、、そんな曲。 もう一つ、ap bankも設立して15年にもなるので、この楽曲にも音楽というか音楽シーンとのつながりや循環を取り入れたいと思っていたという ことがある。(これは櫻井くんも当初から賛成してくれていた)なので僕よりも随分若く、最近これからの日本の音楽や音楽の未来についてよく 話している仲間(僕らはMUSIC CIRCLEと呼んでいる)のうちの2人でもある蔦谷好位置くんといしわたり淳治くんに最初のアレンジと作詞の相談 をした。(結果、Salyuが歌うパートに彼等が作ったメロディや詞が反映されている) 当初、この曲は僕はもう少しスペーシー?なものになるかな、と想像していたのだが、楽曲制作としては途中からの参加になった櫻井くんの生活 者に近い視点が、だんだん不思議な深度を持つようになっていって、結果なんだか不思議な縁をもったような曲になったと個人的に思っている。 今回、制作過程で僕を含めた何人かのプロデューサーのアイディアが加わっていったので、プロデュース表記をMUSIC CIRCLEとしたのは僕の 想いからだが、つながりや循環を大切にして来たap bankの代表である僕としても、音楽の中で世代やジャンルを時には超えながら循環を作っ ていくということに向かって、この楽曲が小さな波紋の始まりの1つになればさらに良いなと思っている。 勿論、何よりも今年のフェスでBank Bandとして演奏出来ることが最高に楽しみだ。そこでの演奏が来年のリボーンアート・フェスティバルで生 まれるであろう無数のメッセージとも繋がっていくと思っている。
櫻井和寿コメント 「to U」という歌が出来てから、もう13年が経つ。 時間は流れ、僕らを取り巻く環境も、常識も、価値観も、少しずつだけど大きく変わっているように思う。 久しぶりに行われるつま恋開催のap bank fes。 そこに向けた新しい歌は「あれから少しでも 変わってこれたでしょうか?」という言葉ではじまる。 タイトルは「MESSAGE -メッセージ-」。 なんだけど、この曲に僕自身が込めたメッセージはないと言っていい。 暑中見舞いのハガキの片隅に 「P.S. あなたの生活の中のあらゆる場所にメッセージは潜んでいて、 だから、ちっぽけに思えちゃいがちなあなたの生活を大事に大事に見つめて下さい。 僕もそうしますね。」 って暑中見舞いのハガキの片隅に書き添えたような、そんな歌です。 ある意味、本当の意味での「to you」と言えるかな(^^)