京成バスは4日、「女性活躍推進法」にもとづき女性運転士の積極的な採用活動を推進した結果、6月30日現在の女性運転士在籍人数が51名(全運転士1,510名の女性比率で3.4%)に達したと発表した。
同社は「女性活躍推進法」にもとづく一般事業主行動計画の中で、2016~2018年度の間に「女性運転士(パート含む)を毎年12名以上採用し、2018年度の年間採用者に占める女性運転士の比率を10%以上とする」という目標を掲げ。女性専用の休憩所やロッカールーム、仮眠用ベッドの設置など、女性運転士が働きやすい職場環境の構築にも努めてきた。
その結果、2017年度の年間採用者に占める女性運転士は12名に到達し、在籍人数は取組みを始める前(2013年度末)の22名から倍以上の51名となった。
女性運転士の増加にともない、京成バスでは一丸となって「女性運転士が気持ちよく働ける職場づくり」も推進し、設備・制度等の充実を図っている。「女性運転士の在籍人数を100名にする」というさらなる目標に向け、今後も積極的な採用活動の継続に加え、定着率の向上をめざしていくとのこと。
京成バスは女性運転士が気持ちよく働ける職場づくりとして、女性運転士専用路線や女性運転士がメインとなって担当する路線の設定、3歳に満たない子を養育する運転士を対象とした「育児短時間ダイヤ」の作成、本人の願い出により産前休暇前日まで休職できる「マタニティ休職制度」の制定、子の看護のための休務における積立年休の使用(失効した年次有給休暇を1日単位で使用)を可能にするといった制度を設けている。
環境整備の面では、各営業所にある女性専用休憩室に加え、近年では出先車庫においても女性専用の休憩室設置やトイレの再整備(ウォシュレット付きトイレや音姫の設置)など、女性運転士のさらなる増加に向けて施設の改良を進めている。マニュアル車に不慣れでも運転しやすいオートマチック車の導入も進めており、一般路線バスに限定した場合、約44%がオートマチック車になったという(2018年5月31日時点)。高速バスにおいても、今後は路線バスと同様、オートマチック車の導入を推進するとしている。