■総評

調査の結果、睡眠の質について満足している人は28.0%と、3割に満たなかった。7割を超える72%の人は、現状の睡眠の質に満足していないという結果となった。

睡眠の質に満足している理由(複数回答あり)としては、「熟睡できている」が51.1%で最多となった。以下、「寝つきがよい」が17.7%、「なんとなく、そう感じている」が10.6%、「目覚めがよい/疲れが取れる」が8.5%と続いた。「その他」は12.8%、「特になし/回答なし」は8.5%だった。

睡眠の質に満足している人は、睡眠の「寝つき・熟睡・目覚め」という大きな流れの中のいずれか、あるいはすべてで良質な体験をしている。特に、一度就寝したら頻繁に目覚めることのない「熟睡」は、睡眠の満足感を高める重要な様子になるようだ。

また「なんとなく、そう感じている」という意見も1割程度あり、睡眠不足などの具体的な問題がない限り、普段は特に睡眠の質は意識されることはないということだろうか。「その他」では、「就寝前に読書や音楽鑑賞、運動などをしている」「スマホなど見ないようにしている」「睡眠薬を飲んでいる」「規則正しい睡眠習慣になっている」などの意見が寄せられたが、これらは質の高い睡眠を得るためのテクニックといった方がいいかもしれない。

一方の、睡眠の質に満足していない理由(複数回答あり)は、1位「眠りが浅い/頻繁に目が覚める」(48.5%)、2位「寝覚めがすっきりしない/疲労感が残る」(16.0%)、3位「寝つきが悪い」(5.8%)、4位「夢を見る/寝汗をかく」(4.7%)、5位「子どもや物音などに起こされる」(4.4%)、6位「寝る前にスマフォなどをいじってしまう」(3.9%)、7位「寝具が合わない」(3.0%)、8位「暑くて寝られない」(2.5%)という順位となった。「その他」は8.0%、「特になし/回答なし」は8.8%だった。

こちらの上位3つは、先に挙げた満足している理由の上位の、ちょうど裏返しとなっている。睡眠の「寝つき・熟睡・目覚め」の流れが損なわれており、特に半数近くが指摘した「眠りが浅い/頻繁に目が覚める」では熟睡できない、あるいは睡眠が持続しないという切実な悩みが綴られている。5位以下は、それぞれが熟睡できない原因の指摘にもなっていて、これらを解消することで安眠を得られる、というヒントともいえそうだ。

睡眠を取るにあたっては、時間もそうだが質的な部分にも気を配る必要がある。浅く、途切れがちな睡眠では体の疲れも取りきれず、翌日の思考も鈍くなりがちだ。暑さが増し、ますます寝苦しくなるこれからの季節。食事や運動などの健康管理と快適な睡眠で、ぜひとも無事に乗り切りたいものだ。

調査時期: 2018年6月5日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 504人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません