JR西日本は30日、博多駅12番線ホームにて「ハローキティ新幹線」出発セレモニーを開催した。「ハローキティ新幹線」の営業初列車となった山陽新幹線「こだま730号」は6時40分頃、定刻に博多駅を発車した。

  • 「ハローキティ新幹線」が博多駅12番線ホームに入線

「ハローキティ新幹線」はJR西日本とサンリオの人気キャラクターであるハローキティがコラボし、西日本の地域活性化をめざすプロジェクトとして運行。今年5月まで「500 TYPE EVA」として運行された500系V2編成を改装し、ピンクを基調に「つなぐ」「結ぶ」の思いが詰まったリボンをモチーフとしたデザインの新幹線に生まれ変わった。

1号車の地域展示スペース「HELLO! PLAZA」では、西日本の各地域を期間限定で紹介。第1弾は7~9月に「山陰デスティネーションキャンペーン」(山陰DC)が開催される鳥取県・島根県を紹介し、「鳥取 ハローキティ」「島根 ハローキティ」のオリジナルペイントが利用者らを迎える。地域の特色豊かな産品の販売や地域の魅力に触れる映像コーナーなども用意した。2号車は特別内装車「KAWAII! ROOM」(自由席)で、ハローキティと一緒に旅をしているような気分を味わえるおしゃれでかわいい装飾を施したほか、旅の案内人を務めるハローキティと記念撮影ができるフォトスポットも用意した。

  • 博多駅での出発セレモニーにハローキティが登壇。出発合図も行った

博多駅での出発セレモニーは上り「こだま730号」の発車に合わせて行われた。「ハローキティ新幹線」は6時22分頃、博多駅12番線ホームに入線。出発セレモニーでは特別ゲストとして登壇したハローキティがダンスを披露する場面もあり、「このピンクの新幹線は、キティのリボンみたいにみんなと地域をつないで、素敵な結びをたくさん作っていけますように……そんな思いから生まれた特別な新幹線なんです」「キティも旅の案内人として、いろんな地域のお手伝いをしていきます。旅するあなたも、地域の皆さんも、たくさん笑顔になれますように」とメッセージを送った。

「ハローキティ新幹線」で運行される「こだま730号」は6時40分頃、ハローキティとJR西日本博多駅長の出発合図で博多駅を発車。出発セレモニーに出席した山陰DCアンバサダー2名(鳥取県代表・島根県代表1名ずつ)と「ハローキティ新幹線」コンシェルジュもハローキティたちと一緒に手を振り、新大阪駅へ向かう列車を見送った。上り「こだま730号」は定刻通りに運行されれば、新大阪駅に11時13分に到着する予定。下り「こだま741号」は新大阪駅11時29分発・博多駅15時38分着での運行を予定している。

  • 「ハローキティ新幹線 MARCHE」は新幹線博多駅ひかり広場(改札外)のおみやげミュージアムに併設。ハローキティのグッズをそろえる

  • 「ハローキティ新幹線 CAFE」は新幹線博多駅の改札内にあり、6月30日にグランドオープン。オリジナルメニューも用意

博多駅では「ハローキティ新幹線」の運行開始に合わせ、「ハローキティ新幹線 MARCHE」がオープン。新幹線博多駅ひかり広場のおみやげミュージアムに併設され、オリジナルのハローキティ関連商品や地域に彩られたハローキティのグッズをそろえた。6月1日にプレオープンしていた「ハローキティ新幹線 CAFE」(新幹線博多駅改札内「カフェ・エスタシオン」内)もグランドオープンを迎え、「ハローキティ カレー」「ハローキティ フロート」「ハローキティ カプチーノ」をはじめ、メニューを充実させている。