東洋経済新報社はこのほど、全国の814市区を対象にした「住みよさランキング(2018年)」を発表した。

  • 『都市データパック2018年版』

    『都市データパック2018年版』

同ランキングは、「安心度」「利便度」「快適度」「富裕度」「住居水準充実度」の5つの視点から選んだ16の統計指標を用いて偏差値を算出し、ランキング化したもの。

総合1位は印西市(千葉)で、2012年から7年連続のトップとなった。同市は千葉県北西部にあり、3市(印西市、白井市、船橋市)にまたがる千葉ニュータウンの中核地区がある新興都市。カテゴリー別では「快適度」が3位、「利便度」が10位であるほか、他の3部門ともいずれも200位以内に入るなど、総合的に高評価だった。

2位は長久手市(愛知)で、昨年の3位から1つ順位がランクアップした。2012年1月に市制施行したばかりの名古屋市に隣接する住宅都市で、市民の平均年齢が38.6歳(2015年国勢調査)と、全市町村で最も若い街であるという。部門別では、「住居水準充実度」(723位)以外の指標はすべて上位に位置している。

3位は、昨年の11位から8つ順位を上げた名取市(宮城)となった。仙台市の南東部に隣接する都市で、東日本大震災の影響で伸びが停滞した時期もあったが、1958年の市制施行以来、一貫して人口が増加基調にあるという。部門別では「快適度」が4位、「利便度」が16位と上位にランクインしている。

今回は、算出指標として「安心度」に「年少人口(0~14歳人口)増減率(3年前比)」を、「利便度」に「可住地面積当たり飲食料品小売事業所数」を加えた。そのため、上位では大府市(愛知)が前年180位から6位、前年81位の中央区(東京)が5位、前年96位の港区(東京)が8位と、総合順位が大きく変動している。

全814市区のランキングは、6月18日発売の『都市データパック2018年版』に掲載されている。