TOYOTA GAZOO Racingは6月15日、フランスのル・マン24時間レース会場にて「GRスーパースポーツコンセプト」を公開し、市販に向けた開発に着手したことを発表した。

  • 「TS050 HYBRID」とほぼ同じ主要パーツで構成されたという「GRスーパースポーツコンセプト」

同車両は、FIA世界耐久選手権(WEC)にも参戦しているレーシングマシン「TS050 HYBRID」とほぼ同じ主要パーツで構成されたコンセプトカーであり、究極のパワーと環境性能を両立した次世代のスーパースポーツカーを目指している。

  • ル・マン24時間レース会場で車両が公開された

実戦で鍛えられたV6ツインターボチャージャーや、トヨタハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)を搭載。パワーユニットは、高効率のEVシステムと希薄燃焼エンジンを組み合わせた。熱効率(システム効率)は既に50%を実現しており、現在、さらに高い値を目指して開発を進めているという。

今回のプロジェクトは、市販車両をレベルアップしてスポーツカーを作るのではなく、現役のレーシングカーからスポーツカーを作るという、トヨタにとっては全く新しい試みとなる。