クラブツーリズムは同社の最上級ブランド「ロイヤル・グランステージ」で使用するバス「ロイヤルクルーザー四季の華」の最新車両「碧(あおい)号」2台を東海地区で導入すると発表した。「碧号」の導入を機に、東海地区では初となる最上級バスの旅「ロイヤルクルーザー四季の華」を展開する。
「ロイヤルクルーザー四季の華」は座席数を限定したラグジュアリーな空間のバス。近年、高級バス市場に注目が集まっていることから関東地区で新車両の導入を進め、2016年4月に建築家の隈研吾氏が内装デザインを監修した「海号」1台、2017年4月に「空号」2台、同年7月に「碧号」1台と立て続けに4台を導入した。
2018年から全国での導入を順次開始し、関西地区では今年4月に初めて「碧号」2台を導入。今回、関西地区に続いて東海地区での展開となった。
「碧号」では、ゆとりのある空間の演出に力を注いでいる。座席数はこれまでの「ロイヤルクルーザー四季の華」で最少の18席(定員17名)とし、従来は窓の上に付いていた荷物棚を外し、座席前にデスク型の木製手荷物置きを置いた。これにより、座席の奥行や上方にゆとりの空間ができ、視界をさえぎることなくワイドな車窓を楽しめる。手荷物置きの下は足をゆったり伸ばせる空洞とし、内装は温かみを感じられるように木材を多用。座席シートはベージュのレザーを全面貼りにしてラグジュアリーな雰囲気を演出した。
車両外観デザインは従来の「ロイヤルクルーザー四季の華」と同様、ブランドを象徴する深い緑色を基調にしながら、上品な濃紺色を加え、そこから「碧号」と命名。「数ある観光バスの中でもひときわ輝く存在であってほしい」との思いも込められているという。
東海地区に導入された「碧号」の1台は日野自動車製で、名阪近鉄バスに運行を委託し、7月1日から運行開始。もう1台はいすゞ自動車製で、三重交通に運行を委託し、8月1日から運行開始となる。