クラブツーリズムは7月1日から「碧(あおい)号」の運行を開始する。「碧号」は同社の最上級ブランド「ロイヤル・グランステージ」で利用できるバス「ロイヤルクルーザー四季の華」の新車両。ブランド10周年を記念してのデビューとなった。今後、同規格の車両を関西地区、東海地区でも導入する予定だという。

「ロイヤルクルーザー四季の華」の新車両「碧号」の外観イメージ

座席数はこれまでで最少の19席で、従来は窓の上に付いていた荷物棚を取り外し、座席前にデスク型の木製手荷物置きを置いた。これにより、座席の奥行や上方にゆとりの空間ができ、視界をさえぎることなくワイドな車窓を楽しめる。

手荷物置きの下は空洞となっており、足をゆったり伸ばすことが可能に。内装には木材を多用し、温かみが感じられながらも、座席シートはベージュのレザーを全面貼りにすることでラグジュアリーな雰囲気を演出。乗客の荷物はトランクにも収納可能で、今回初めてトランクに各席専用の棚と冷蔵庫を設置している。

「碧号」の車内イメージ

観光バスでは初めて、タブレット(「iPad」NTTドコモ提供)を各座席に1台ずつ設置。添乗員が撮影した写真を見ることができ、専用プリンターで車内で写真をプリントアウトすることも可能。スライド同期機能により、添乗員の操作に合わせて乗客の手もとのタブレットも自動で同じように画面変更できる。「本車両専任バスガイドによる説明のときに使用したり、ゆくゆくは車内で開催する講座でも活用したい」(クラブツーリズム)とのこと。

車両外観デザインも、従来の「ロイヤルクルーザー四季の華」と同様、ブランドを象徴する深い緑色を基調にしながら上品な濃紺色を加えており、そこから「碧号」と命名した。「数ある観光バスの中でもひときわ輝く存在であってほしい」との思いも込めているという。