高等教育機関の調査会社・QS(Quacquarelli Symonds)は6月7日、「QS World University Rankings第15版」を発表した。85カ国に渡る世界上位1,000校の大学をランク付けしたもの。

  • QS世界大学ランキング2019

    QS世界大学ランキング2019

マサチューセッツ工科大学が7年連続で世界1位、 アジアではシンガポール国立大学(世界11位)が最高順位となった。

2004年にランキングが開始されて以降初めて、英国の上位大学の順位に変化があり、オックスフォード大学(5位)が長年のライバルであるケンブリッジ大学(6位)を抜いて順位を逆転。清華大学は25位から17位へ上昇し、中国の大学としては2006年以来のトップ20大学へのランクインとなった。

世界上位1,000校に選ばれた日本の大学は44校

上位1,000校に選ばれた日本の大学は44校。上位100校には、23位東京大学、35位京都大学、58位東京工業大学、67位大阪大学、77位東北大学と5校がランクインした。17校が順位上昇、15校が昨年と同位、11校が順位を落とす結果となった。新規のランクイン校は京都工芸繊維大学の1校。

  • QS世界大学ランキング2019(日本の大学)

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国内1位の東京大学は世界ランキングの順位を昨年度の28位から23位に上げ、過去10年間における最高順位を更新した。評価指標のうち、「Academic Reputation」(学術関係者からの世評)のスコアは世界第7位、「Employer Reputation」(雇用者からの世評)のスコアは世界第13位。また、同校は世界の研究機関上位100校にもランクインしている。

全体として日本の大学は概ね好評価を獲得していると言えるものの、ランクインした日本の44校のうち27校が「Academic Reputation」(学術関係者からの世評)のランクを落とした。

44大学のうち37大学で「Citations per Faculty」(教員一人当たりの被引用数)のスコアが低下。「日本以外の各国において、被引用数の高い研究を発展させる取り組みが意欲的かつ急速に進められたことが一因か」と調査では分析している。

また、日本の大学34校が「International Student Ratio」(留学生比率)のランクを落とし、44校中41校が「International Faculty Ratio」(外国人教員比率)のランクを落とした。