山陰デスティネーションキャンペーン協議会とJRグループは22日、大型観光キャンペーン「山陰デスティネーションキャンペーン」(山陰DC)の開催概要について発表した。2018年7~9月に開催される山陰DCでは、団体臨時列車や観光列車の運行も予定されている。

  • 山陰DC開催に合わせ、8月に「サロンカーなにわ」を使用した団体臨時列車「サロンカー大社」を運行

山陰DCは「Nostalgic San’in わすれがたき山陰」をキャッチフレーズに7月1日から9月30日まで開催。山陰本線鳥取~出雲市間を結ぶ新たな観光列車「あめつち」がデビューするほか、水木しげるロード(鳥取県境港市)のリニューアルに合わせ、境線を走る「鬼太郎列車」(全6種類)も7月にかけて順次リニューアル予定となった。期間中は特急「やくも」の車体にキャンペーンロゴのステッカーを掲出し、山陰DC開催の周知を図る。

団体臨時列車の運行など、旅行に便利な特別企画も。7月1日のキャンペーン開始に合わせ、山陰DCオリジナルのヘッドマークと行先方向幕を掲げた381系7両編成の団体臨時列車「山陰DCオープニング記念号」を岡山駅8時51分発・松江駅12時32分着で運行。岡山駅で出発式、米子駅・松江駅で歓迎セレモニーが行われる。

8月末に団体臨時列車「サロンカー大社」も運行。「大社」は「かつて名古屋・金沢から出雲市・大社を結んだ長距離急行」で、今回は「サロンカーなにわ」(14系客車6両編成)を使用した夜行列車で復活を果たす。「サロンカー大社」の往路は8月24~25日に大阪駅22時4分発・出雲市駅翌日9時33分着、復路は8月26~27日に出雲市駅20時40分発・大阪駅翌日6時6分着となる。9月末には、かつて山陰本線を走った急行「白兎」が12系客車5両編成の団体臨時列車で復活。往路は9月29日に大阪駅8時23分発・鳥取駅15時58分着、復路は9月30日に鳥取駅11時43分発・大阪駅21時16分着で運行される。

  • 急行「白兎」も復活。9月末に団体臨時列車として運行され、12系客車を使用する(写真は2017年9月に運行された「『山口DCオープニング』号」)

9月15~16日には、寝台特急「サンライズ出雲」が旅行商品専用列車として運行される。東京駅22時21分発・出雲市駅翌日13時7分着で、285系7両編成を使用する。なお、山陰DC期間中に臨時寝台特急「サンライズ出雲」も設定されており、8月10・15・23日と9月14日に出雲市発東京行「サンライズ出雲92号」、8月11・16・24日に東京発出雲市行「サンライズ出雲91号」、9月21日に京都発出雲市行「サンライズ出雲93号」が運行される(いずれも運転日は始発駅基準)。山陰本線鳥取~米子間にて、山陰DC期間中の土休日に臨時特急「大山」が下り1本・上り2本運行され、キハ189系3両編成を使用する。

6月30日から運行開始する「ハローキティ新幹線」では、1号車の沿線各地PRコーナーで鳥取県・島根県の観光PRを実施。「鳥取 ハローキティ」「島根 ハローキティ」のオリジナルペイントで出迎え、おすすめイベント・スポット紹介や地域産品の車内販売に加え、一部日程では「山陰DCアンバサダー」や両県の関係者が乗車し、「山陰のいいもの」「山陰への旅」の案内を行う。