日産自動車は21日、商用電気自動車「e-NV200」から電力供給を行う「アルプス山岳郷EVツーリズム 乗鞍 星と月のレストラン」を長野県乗鞍高原にオープンした。同レストランは、10月31日まで期間限定でのオープンとなる。

  • 「アルプス山岳郷 EVツーリズム 乗鞍 星と月のレストラン」イメージ

「アルプス山岳郷 EVツーリズム 乗鞍 星と月のレストラン」は、中部山岳国立公園の豊かな自然の中で、信州の美味しいお酒と地元食材をふんだんに使った食事を提供するプレミアムな屋外レストラン。施設内の照明や調理に必要な電力と来客の送迎に商用電気自動車「e-NV200」を活用することでCO2排出はゼロとなり、環境に優しく静かなラグジュアリー空間を実現した。

同レストランは、信州未来づくりカンパニーと松本市アルプス山岳郷との共同事業として展開されており、自然豊かな乗鞍高原の新たな魅力を発信し、観光客の増加、滞在促進、雇用創出に寄与することを目的としている。今回は昨年に続き2回目の開催となり、日産は14台の商用電気自動車「e-NV200」を貸与している。

  • 「e-NV200」は、停電時や非常時などのバックアップ電源としても活用できる

「e-NV200」は、最大1,500Wの電力を供給できる「パワープラグ」により、屋外でも電気製品を使用できることが魅力のひとつで、走る蓄電池としてさまざまなシーンで活用されている。また、CO2などの排出ガスを一切出さないゼロ・エミッション車であることから、環境への配慮に最適な商用電気自動車として、多くの観光地や地方自治体で使用されている。

日産は、企業活動から排出されるCO2の削減に加え、2050年までに新車のCO2排出量(Well to Wheel)を2000年比で90%削減するという長期ビジョンを10年前に掲げて活動を続けている。今後も同社は、ゼロ・エミッション車の普及や他企業や自治体との連携により、充電器普及、クルマから家庭へ電力を供給する「LEAF to Home」、使用済みバッテリーを再利用した再生可能エネルギーの導入など、包括的なゼロ・エミッション社会の構築に向けた様々な活動を行っていくとのこと。