長く働いていると、良いこともあれば悪いこともある。転職の2文字が頭をよぎることもあるだろう。そこで今回は、マイナビニュース会員のうち会社員502名に、今まで転職について考えたことがあるか、またその理由について聞いてみた。
Q.今までに転職を考えたことはありますか?
ある 81.3%
ない 18.7%
Q.転職を考えた一番の理由をお選びください
給与 27.0%
仕事内容 24.0%
人間関係 22.5%
待遇 12.7%
勤務地 6.4%
その他 6.4%
Q. Q2で選んだ転職理由について、具体的に教えてください
給与
- 「仕事量に対して給料が安いと思ったから」(39歳男性/不動産/営業関連)
- 「給与アップ目指した転職をしたいと思ったから」(41歳女性/流通・チェーンストア/販売・サービス関連)
- 「現状に不満があったわけではないのですが、今後の給料の上がり具合を考えたときにあまり向上する気がしない。そうなったときに先々に少し不安を覚えた」(34歳男性/コンピューター機器/事務・企画・経営関連)
- 「経営状態が悪化して、給与の遅配が常態となった」(45歳男性/サービス/事務・企画・経営関連)
- 「同世代の人の給与に比べて低い」(42歳男性/サービス/事務・企画・経営関連)
仕事内容
- 「自分のやりたい内容の仕事をしたかったので」(48歳男性/流通・チェーンストア/販売・サービス関連)
- 「バリバリの時であるが、もっと高度なレベルの会社に行きたいと考えて」(53歳男性/その他電気・電子関連/メカトロ関連技術職)
- 「単調な仕事の繰り返しで成長しない」(52歳男性/広告・出版・印刷/技能工・運輸・設備関連)
- 「募集時の仕事内容と入社してからの仕事内容が違っていた」(36歳女性/医療・福祉・介護サービス/事務・企画・経営関連)
- 「年々仕事量が増えていくから。体力的に限界が近い」(44歳女性/教育/事務・企画・経営関連)
人間関係
- 「嫌なパワハラ上司がいたから」(56歳男性/その他/その他・専業主婦等)
- 「職場でいじめられた」(43歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
- 「人間関係がストレスになって精神的にも疲れたし、身体に不調をきたすようになったから」(43歳女性/その他/事務・企画・経営関連)
- 「金銭も勤務地も耐えられるが人は耐えられない」(39歳男性/専門店/販売・サービス関連)
- 「会社の方針に疑問を感じ、1人で改革していくのは無理と判断し退職した」(52歳女性/ホテル・旅館/販売・サービス関連)
待遇
- 「毎日が残業で帰りが遅いうえ、サービス残業で残業代はあまり付きませんでした。有休もほとんど取れない状態で、仕事ばかりの生活に嫌気がさして転職をしようと思いました」(51歳女性/サービス/その他・専業主婦等)
- 「将来設計をしたときに、今のままの待遇では不安だから」(33歳男性/広告・出版・印刷/クリエイティブ関連)
- 「不規則な勤務で身体がしんどくて考えました」(44歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)
- 「休みが取れず、残業も多かった。若い時は良かったが、歳を重ねるにつれプライペートの時間を大切にしたいと思った」(39歳女性/ドラッグストア・調剤薬局/その他技術職)
- 「責任だけが重い」(67歳男性/サービス/事務・企画・経営関連)
勤務地
- 「通勤時間が短縮された方が良いから」(40歳女性/アウトソーシング/事務・企画・経営関連)
- 「遠距離通勤が非常に辛かったので」(54歳男性/教育/IT関連技術職)
- 「結婚による転居のため、転職せざるを得なかった」(33歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
- 「実家のそばで働きたい」(24歳女性/官公庁/その他技術職)
- 「海外勤務希望」(45歳男性/不動産/営業関連)
その他の回答
- 「希望退職を募ったので: 年齢を重ね仕事にも馴れマンネリ化していたタイミングで会社が希望退職を募ったので」(49歳男性/レジャーサービス・アミューズメント・アート・芸能関連/営業関連)
- 「将来についてやりがいを考えた: 大学の先生にならないかと誘われ、転職する方向で話が進んだが、妻の両親が亡くなり、生活環境が変化したため、取りやめた」(57歳男性/放送・新聞/専門職関連)
- 「リーマンショックの為: リーマンショックの影響で、リストラされたから」(55歳男性/精密機器/メカトロ関連技術職)
総評
今まで転職を考えたことが「ある」と答えた人が81.3%と、ほとんどのビジネスパーソンが転職を現実問題として捉えていることが分かった。
転職を考えた理由として最も多かったのは「給与」(27.0%)で、「給料が安い」「仕事量に見合っていない」と不満を感じている派と、「さらなる給与アップを目指す」という前向き派に分かれた。また、「結婚」「子供ができた」「離婚」といったライフステージの変化も、給与面のことから転職を考える一つのきっかけになるようだ。
「仕事内容」(24.0%)を選んだ人も同様に、「募集時の仕事内容と違っていた」「単調な作業ばかりでやりがいがない」「業務内容が変わって、やりたい仕事ができなくなった」など、仕事に対する不満を感じている人と、「違う仕事にチャレンジしたい」「キャリアアップしたい」という前向きな転職を希望している人がいた。「人間関係」(22.5%)では「上司のパワハラ」「職場いじめ」など深刻な被害も報告された。「金銭も勤務地も耐えられるが、人は耐えられない」という声も……。
「待遇」(12.7%)では、休暇についての不満が多く見受けられた。「サービス残業」「休みなし」「不規則な勤務」など、気力体力をすり減らした先に見えるのは"転職"の二文字のようだ。「勤務地」(6.4%)では、家庭の事情を答える人が多く、「親の面倒」や「子供・家族のことを考えて」家や実家の近くで働きたいと考えていた。生まれ育った地元への勤務を望んでいる人も少なからずいた。
転職を考えたきっかけについて聞いた今回のアンケート、仕事選びは一人一人の人生と大きく関わっていることがよく分かった。自分のこと、家族のこと、会社のこと、社会情勢……総合的によく考えて慎重な選択をしてもらいたいものだ。
調査時期: 2018年4月20日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 会社員502名
調査方法: インターネットログイン式アンケート
※写真と本文は関係ありません