女子プロゴルフツアーの今季メジャー初戦である「ワールドレディスサロンパスカップ」の最終日が5月6日、茨城ゴルフ倶楽部にて行われた。鈴木愛選手とイ・ジョンウン6選手による、日韓の賞金女王同士でのプライドをかけた争いが注目された中、鈴木選手と同じ2位タイからスタートした韓国の申ジエ選手が17番でイーグルを決め、通算3アンダーで逆転優勝を飾った。

  • 優勝を決め、鈴木愛選手と抱擁する申ジエ選手(右)

    優勝を決め、鈴木愛選手と抱擁する申ジエ選手(右)

2017年の賞金女王である鈴木選手はこの日、首位と4打差の1アンダーでスタート。2番でスコアを1つ落とすものの、6~8番で3連続バーディーを奪い、猛チャージをみせる。一時は単独首位に浮上したが、15番と18番でボギーを叩き失速。2アンダーで首位と1打差の2位に終わった。

2日目から首位を守り続けてきた昨季の韓国賞金女王のイ・ジョンウン6選手は、5番でイーグルを奪い、このまま独走するかにみえた。だが、6番からの4ホールで3つのボギーを記録するなど、この日はショットが安定せずに1アンダーの3位で日本メジャー初Vはならなかった。

申ジエ選手は前半にスコアを2つ伸ばし、じわじわと鈴木選手とイ・ジョンウン6選手に重圧をかける。後半に入り連続ボギーもみられたが、17番であと少しでアルバトロスとなるスーパーショットを放ち、一躍単独トップに。そのまま逃げ切り、三つ巴による激しい優勝争いを制した。

見事な逆転Vで国内通算18勝目を飾った30歳は「今日は自分のプレーができてよかった。ベテランの意地を見せました(笑)。コースは難しかったですがが、昨日と同じ風でそれを攻略できました」と喜びを語った。

  • 特別協賛をした久光製薬の中冨一榮代表取締役社長 最高執行責任者(左)からトロフィーを贈呈され、笑顔の申ジエ選手

    特別協賛をした久光製薬の中冨一榮代表取締役社長 最高執行責任者(左)からトロフィーを贈呈され、笑顔の申ジエ選手